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リリーフ左腕がプロ12年目で初勝利 打者4人と対戦し3球三振を3つ奪う<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
プロ初勝利を挙げたキム・デユ(写真:LGツインズ)

14日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

首位のサムスンライオンズと、2.5差で追う同率2位のLGツインズの対戦は、3-3で迎えた7回裏、LGが無死三塁で1番ホン・チャンギ選手のレフトの前に落ちるヒットで勝ち越しに成功。この一打が決勝打となってLGが勝利しました。

LGは7回表から2番手で登板のキム・デユ投手が、プロ12年目で初勝利を飾っています。この日のキム・デユ投手は1回1/3を投げ無失点。対戦した4人の打者のうち、3人から3球三振を奪う好投を見せました。

敗れたサムスンの先発デービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)は、6回104球を投げて被安打5、失点3(自責点1)でこの日を含め、この3試合勝ち負けはついていません。ここまで8試合に登板し4勝1敗、防御率は2.17です。

◆「30歳12年目の開花」

プロ初勝利を挙げたキム・デユ投手は2010年にネクセン(現キウム)ヒーローズでプロ生活をスタート。2次ドラフトでSKワイバーンズ(現SSGランダーズ)に移籍した後、SKを戦力外となってKTウィズ入りしました。そしてKTから再び2次ドラフトで昨年、自身4球団目となるLG入りしています。

今季のキム・デユ投手は、横手に近いスリークォーターから繰り出す直球、カーブ、スライダーで左打者を手玉に取り、4月には11試合連続無失点を記録。ここまでチームトップの10ホールドを挙げています。この日は今季16試合目の登板、プロ55試合目で嬉しい初勝利となりました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

SSG戦の9回裏、キム・ジェファン選手に代わってレフトの守備に入りました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇5月14日(金)の結果

・LG 4 - 3 サムスン(チャムシル)

 勝:キム デユ

 敗:イム ヒョンジュン

・キウム 1 - 6 ハンファ(コチョク)

 勝:キム ミンウ

 敗:チェ ウォンテ

・SSG 3 - 6 トゥサン(インチョン)

 勝:キム ミンギュ

 敗:チャン ジフン

・ロッテ 1 - 9 KT(プサン)

 勝:ペ ジェソン

 敗:ノ ギョンウン

・NC 5 - 2 KIA(チャンウォン)

 勝:チェ グムガン

 敗:イ ジュンヨン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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