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史上初!?スターバックスと球団がコラボ ユニフォームと帽子にロゴも

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
スターバックスとコラボしたSSGの帽子とユニフォーム(写真:SSGランダーズ)

韓国KBOリーグのSSGランダーズは10日、世界展開する大手コーヒーチェーン「スターバックス」とのコラボ企画を発表した。

5月21日からの本拠地3連戦を「スターバックス・デー」と銘打ち、イベントなどを実施する予定。SSG球団の親会社は流通大手のシンセゲ(新世界)グループで、韓国のスターバックスは同グループの企業だ。

韓国のスターバックスの店舗数は約1,500。人口が倍以上の日本の約1,600店舗に迫る程の数で、韓国でも身近な存在となっている。SSGの本拠地、インチョン(仁川)SSGランダーズフィールドにも先日、球場内にスターバックスがオープン。球団は「メジャーリーグにもない、世界初の野球場の中にあるスタバ」とうたっている。

球場内のスターバックスの店舗(写真:SSGランダーズ)
球場内のスターバックスの店舗(写真:SSGランダーズ)

今回の「スターバックス・デー」期間中、SSGの選手は21、22日の試合で、スターバックスのシンボルカラーである緑色を基調としたユニフォームを着用。また帽子のチームロゴも赤から緑に変更。帽子の右側面とユニフォームにはスターバックスのロゴも施される。このユニフォームと帽子は球場とネットショップでの販売が予定されている。

またこの3連戦の来場者は、当日のチケットとタンブラー持参でアイスアメリカーノが1杯無料で提供される。チームが勝利した場合は、デイリーMVPに選ばれた選手にスターバックスの1年間無料利用権が贈呈されるが、その権利も選手からファンにプレゼントされるという。

その他にも3連戦中に、外野席の「スターバックス・ホームランゾーン」にホームランが飛び込んだ場合、抽選で5人のファンにスターバックスのドリンク1年間無料クーポンのチャンスがある。

SSGは今年1月、通信大手のSKテレコムが所有するSKワイバーンズを買収。新球団として1年目のシーズンを迎えている。前球団のSKは2000年代に4度の韓国シリーズ制覇を果たすなど、球界をリードしたが昨季の成績は10球団中、9位だった。

(関連記事:新球団は「SSGランダーズ」 SKワイバーンズは21年の歴史に幕を下ろす

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SSGはシーズン前、韓国人メジャーリーガーのチュ・シンス外野手の獲得で話題を集めた。今季はここまで30試合を戦い、16勝14敗で同率3位。日本人では昨季までLGツインズでコーチを務めた、芹澤裕二バッテリーコーチ(元中日、楽天など)が在籍している。

NPBでのプレー経験がある選手では、韓国5シーズン目を迎える元DeNAのジェイミー・ロマック内野手、3年目のハ・ジェフン投手(元ヤクルト)がいる。

ベンチでスタバのアイスアメリカーノを飲むチュ・シンス(写真:SSGランダーズ)
ベンチでスタバのアイスアメリカーノを飲むチュ・シンス(写真:SSGランダーズ)

SSG ランダーズ紹介(ストライク・ゾーン)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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