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イ・スンヨプさん(元千葉ロッテ、巨人、オリックス)、44歳で3人目の息子の父に

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
2017年引退試合始球式でのイ・スンヨプさん(写真:サムスンライオンズ)

日韓通算626本のホームラン(KBO467本、NPB159本)を記録し、2017年に現役を引退した「アジアの大砲」イ・スンヨプ(李承ヨプ)さんが自身のインスタグラムを更新。写真とともに三男が誕生したことを明らかにした。

イ・スンヨプさんは「年を重ねてからの子がついに産まれました。三男の父になりました。責任感を持ってさらに一生懸命、健康に生きていきます」と記し、赤ちゃんの左足裏の写真などを公開。コロナ禍での医療スタッフの対応に感謝し、早期終息を願った。

現在44歳のイ・スンヨプさんは妻・ソンジョンさんとの間に千葉ロッテでプレーしていた2005年8月に長男が誕生。オリックス在籍中の2011年5月に次男が生まれた。

2017年10月3日の引退試合では始球式のマウンドにソンジョンさんが上がり、スンヨプさんがキャッチャーに。2人の息子がそれを傍らで見つめていた。

始球式のマウンドに上がった妻ソンジョンさんと捕手役のスンヨプさん(写真:サムスンライオンズ)
始球式のマウンドに上がった妻ソンジョンさんと捕手役のスンヨプさん(写真:サムスンライオンズ)

試合に3番ファーストで先発出場したイ・スンヨプさんは1、2打席と連続ホームラン。スタンド全体が驚きの空気に包まれる中、ダイヤモンドを一周した。

引退会見で日本での8年間について尋ねると、「日本では2軍で過ごした時間も長く、自分が思い描いたような姿、韓国でプレーしていた時のような爆発力を見せることはできなかった」と話したイ・スンヨプさん。

「23年間プレーできたのは『怠けてはいけない』ということを日本での失敗の中で、学べたからだと思う。(日本での日々は)成功ではないです」と語り、日本で心の支えとなっていたのが家族の存在だった。

関連記事:「国民的打者」李承ヨプの集大成 引退試合で見せた2本のアーチ(スポーツナビ 2017年10月4日)

引退後のイ・スンヨプさんは「イ・スンヨプ野球奨学財団」を設立。理事長として子供たちの未来に向けた活動をしている。またSBS、SBSスポーツの野球中継で解説者も務めている。

イ・スンヨプさんが在籍したサムスンライオンズの本拠地テグサムスンライオンズパークにはライトスタンドに彼の巨大壁画と、功績を記した大型ボールが飾られている。

テグサムスンライオンズパークの壁画とボール(写真:ストライク・ゾーン)
テグサムスンライオンズパークの壁画とボール(写真:ストライク・ゾーン)

(映像:テグサムスンライオンズパークフォトムービー)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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