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獅子のスターが黄金の後ろ髪なびかせ満塁弾 長髪クローザーから劇的なサヨナラアーチ<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サヨナラ満塁アーチを放ったキム・サンス(写真:サムスンライオンズ)

9日の韓国は「ハングルの日」で休日。10月の休日ゲームは通常14時開始ですが、前日がナイトゲームで遠征移動が伴ったことから、この日のKBOリーグは17時開始で行われました。

テグサムスンライオンズパークのサムスンライオンズ-ロッテジャイアンツは、ロッテが序盤にリードするもサムスンが追いつき、3-3で迎えた9回裏、サムスンは1死満塁のチャンスを作りました。

この場面でこの日途中出場のチームの主力キム・サンス選手が、ロッテの抑えキム・ウォンジュン投手からレフトに5号満塁ホームラン。サムスンが7-3でサヨナラ勝ちを収めました。

プロ入り以来、サムスンのスター内野手として活躍し、代表チームでも役割を果たしているキム・サンス選手はプロ12年目。長距離砲ではないキム・サンス選手のこの日の一発は、通算50本目で初めての満塁ホームランでした。

被弾したキム・ウォンジュン投手は3敗目(4勝22セーブ)。サムスンの6番手で登板のオ・スンファン投手が3勝目(2敗14セーブ)を挙げています。

キム・ウォンジュン(写真:ロッテジャイアンツ 9月撮影)
キム・ウォンジュン(写真:ロッテジャイアンツ 9月撮影)

◆「キウムの監督辞任問題に批判の声」

8日に発表されたキウムのソン・ヒョク監督の辞意表明について、球団フロント首脳による圧力があったという見方が強まり、球界全体から批判の声が上がっています。

(関連記事:上位を争う監督が残り12試合で突然の辞任 プロ経験のないスコアラーが監督代行に

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

KTウィズ戦の9回表、二塁打で出塁の4番キム・ジェファン選手の代走で出場。9回裏からレフトの守備に入りました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇10月9日(金)の結果

・LG 4- 0 NC(チャムシル)

 勝:ケリー

 敗:チェ ソンヨン

・KT 0- 4 トゥサン(スウォン)

 勝:フレクセン

 敗:ソ ヒョンジュン

・ハンファ 7- 6 キウム(テジョン)

 勝:ユン デギョン

 敗:キム サンス

・サムスン 7- 3 ロッテ(テグ)

 勝:オ スンファン

 敗:キム ウォンジュン

・KIA 5- 3 SK(クァンジュ)

 勝:イム ギヨン

 敗:パク チョンフン

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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