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元カブス・ラッセルの初ゲームは2安打2打点 新三遊間コンビが勝利に貢献<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
韓国初ゲームで活躍したアディソン・ラッセル(写真:キウムヒーローズ)

28日の韓国KBOリーグは2試合が雨で中止。3試合が行われました。

トゥサンベアーズ-キウムヒーローズ(チャムシル)は先月契約を結んだキウムの新外国人選手、アディソン・ラッセル内野手(元カブス)が初出場しています。

3番ショートで先発出場のラッセル選手は0-2で2点を追う6回表、無死一塁でトゥサンの先発ラウル・アルカンタラ投手からライト前にKBOリーグ初ヒット。ラッセル選手は後続打者のタイムリーで同点のホームを踏みました。

キウムは2-2で迎えた7回表、ラッセル選手の出場により、この日はサードにポジションを移した2番キム・ハソン選手が、左中間スタンドへライナーで飛び込むソロホームラン。3-2として勝ち越しに成功しました。

ラッセル選手は9回、前を打つキム・ハソン選手が申告敬遠で出塁し、1死満塁で迎えた5打席目、三遊間を破るヒットを放って二者が生還。キウムはラッセル選手の2点タイムリーで5-2とリードを広げました。

試合はキム・ハソン、ラッセルの新三遊間コンビの活躍でキウムが6-2でトゥサンを下しています。

ラッセル選手はメジャーリーグでのオールスターゲーム選出、ワールドシリーズで活躍した優勝メンバーという輝かしい実績があります。

一方でドメスティック・バイオレンス(DV)により出場停止処分を受けたという経歴もあって、入団以来注目されている新助っ人は、韓国初舞台でチームの勝利に貢献しました。

ショートを守るラッセル。年俸は53万ドル(約5,565万円)(写真:キウムヒーローズ)
ショートを守るラッセル。年俸は53万ドル(約5,565万円)(写真:キウムヒーローズ)

キウムはこの日の勝利により71試合目で40勝に到達。雨で試合がなかったKIAタイガースに代わって4位から3位に浮上です。

◆「LG、先発全員の23安打、24点を挙げて大勝」

LGツインズはインチョンでのSKワイバーンズ戦に24-7で大勝。先発全員の23安打、ホームラン6本を連ねました。中でも6号満塁弾を放った3番チェ・ウンソン選手は7打数3安打、一人で8打点をマークしています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

この日は出場機会がありませんでした。試合は上記の通り、キウムに敗れています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が3試合の結果です。

◇7月28日(火)の結果

・トゥサン 2- 6 キウム(チャムシル)

 勝:キム テフン

 敗:ホン ゴンヒ

・SK 7- 24 LG(インチョン)

 勝:ウィルソン

 敗:ピント

・サムスン 中 止 ハンファ(テグ)

 勝:

 敗:

・KIA 中 止 KT(クァンジュ)

 勝:

 敗:

・ロッテ 11- 9 NC(プサン)

 勝:ソン スンジュン

 敗:ウォン ジョンヒョン

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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