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元ヤクルト・ブキャナン初完投勝利 9回112球1失点で6勝目<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
初完投で6勝目を挙げたブキャナン(写真:サムスンライオンズ/初報から差し替え)

7月1日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

テグサムスンライオンズパークのサムスンライオンズ-SKワイバーンズはサムスンが7-1で勝利。サムスンの先発、デービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)がKBOリーグでの初完投勝利を挙げました。

ブキャナン投手は9回112球、与えたヒットは4本、四球1。7つの三振を奪い、SK打線を1点に抑えました。

ブキャナン投手が喫した1点は2回表の先頭打者、4番チェ・ジョン選手への初球、甘く入ったカットボールをレフトスタンドに運ばれた一発でした。

その後ブキャナン投手は被弾したチェ・ジョン選手に対し、4回の2打席目、7回の3打席目とカーブでタイミングを外して、いずれも空振り三振。大きなピンチを迎えることなく9回まで投げ切りました。

ブキャナン投手はこの日が10試合目の登板で6勝目(3敗)。防御率は4.04です。サムスンは2連勝で貯金2の6位。敗れた9位のSKは4連敗です。

ヒーローインタビューのブキャナン(写真:サムスンライオンズ)
ヒーローインタビューのブキャナン(写真:サムスンライオンズ)

◆「観客解禁日は未定も準備は着々」

5月5日の開幕以来、無観客試合が続いているKBOリーグ。国の行政機関からの観客を入れての試合開催許可がおりず、観客解禁日は決まっていません。

しかし韓国野球委員会(KBO)は観客を入れた際のマニュアルなどを作成し公開。入場時の検温、マスク着用義務や観客席での飲食不可(場内の指定場所のみ可)などが決まっています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

7回裏、4番キム・ジェファン選手に代わってレフトの守備に。8回表の先頭打者として打席に入り、ファール2つの後の3球目を打ってセカンドゴロでした。試合はキウムヒーローズに大勝しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇7月1日(水)の結果

・LG 5- 11 KT(チャムシル)

 勝:ペ ジェソン

 敗:チャ ウチャン

・キウム 5- 14 トゥサン(コチョク)

 勝:イ ヨンハ

 敗:ハン ヒョンヒ

・サムスン 7- 1 SK(テグ)

 勝:ブキャナン

 敗:ムン スンウォン

・KIA 4- 3 ハンファ(クァンジュ)

 勝:チョン ヘヨン

 敗:キム ジンヨン

・NC 6- 2 ロッテ(チャンウォン)

 勝:ク チャンモ

 敗:チャン ウォンサム

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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