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イ・ジョンフ4安打の締めは自身初のサヨナラ打 打率3位に浮上<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
この日4安打目のサヨナラ二塁打を放ったイ・ジョンフ(写真:キウムヒーローズ)

17日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

コチョクスカイドームのキウムヒーローズ-ロッテジャイアンツは、キウムが2-3で1点を追う8回裏、3番イ・ジョンフ選手がこの日3本目のヒットとなる、ライトへの二塁打で出塁。続く4番キム・ハソン選手の打席、イ・ジョンフ選手は暴投で三塁に進みます。

この場面でキム・ハソン選手はセンター前にヒットを放ち、キウムは3-3の同点に成功しました。

9回裏、キウムは1死一、二塁のチャンスを作ると、イ・ジョンフ選手がロッテの5番手イ・インボク投手から、カウント2-2の5球目をレフトオーバーの二塁打。二塁走者が還り、キウムはイ・ジョンフ選手のプロ入り初のサヨナラ打で、4-3で勝利しました。

決勝打を放ったイ・ジョンフ選手は、この日二塁打2本を含む4安打1四球で5打席すべて出塁。イ・ジョンフ選手の4安打は今月2度目で、打率を3割7分9厘として打撃ランキングを6位から3位に上げています。

キウムはパク・ピョンホ選手が、腰と手首、ひざを痛めてこの日登録抹消。主砲を欠く中、若武者がチームを引っ張りました。

◆「オ・スンファン、連夜のセーブ」

16日に復帰後初セーブを挙げ、日米韓通算400セーブを達成したオ・スンファン投手(サムスン)が、この日も3点リードの9回に登板。前夜の27球から一転、打者3人を9球で抑えて、2セーブ目を挙げています。

(関連記事:元阪神・呉昇桓、日米韓400セーブ達成 韓国復帰後初セーブ

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

LGツインズとの2軍戦に3番ライトで先発出場し、2打数無安打1盗塁。犠牲フライで1打点を記録しました。

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以下が全5試合の結果です。

◇6月17日(水)の結果

・トゥサン 3- 6 サムスン(チャムシル)

 勝:キム デウ

 敗:フレクセン

・キウム 4- 3 ロッテ(コチョク)

 勝:ヤン ヒョン

 敗:イ インボク

・SK 4- 6 KT(インチョン)

 勝:イ サンファ

 敗:イ ウォンジュン

・ハンファ 1- 7 LG(テジョン)

 勝:イム チャンギュ

 敗:チャド・ベル

・KIA 7- 6 NC(クァンジュ)

 勝:パク チュンピョ

 敗:ライト

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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