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ブキャナン(元ヤクルト)6回無失点で4勝目/14連敗のハンファ、監督辞任<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
4勝目を挙げた元ヤクルトのデービッド・ブキャナン(写真:サムスンライオンズ)

7日の韓国KBOリーグは全5試合が17時開始で行われました。

インチョンSK幸福ドリーム球場のSKワイバーンズ-サムスンライオンズは3-0でサムスンが勝利。サムスンの先発デービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)が4勝目(2敗)を挙げています。

ブキャナン投手は初回、2死後に四球2つと味方のエラーで満塁のピンチを招くも、6番ユン・ソクミン選手を三塁ゴロに打ち取り、0点に抑えました。

ブキャナン投手は3回にも1番から始まる打順で、2死後にヒットと四球で2人の走者を出しましたが、5番オ・ジュンヒョク選手をセンターフライに抑えてピンチを脱しています。

一方のサムスン打線は4回に2点を挙げ、8回には途中出場のイ・ハクチュ選手の2号ソロで1点を追加。その3点のリードを7回から登板の4人のサムスンリリーフ陣が守りました。

ブキャナン投手は6回103球を投げて被安打4、無失点。奪った三振は5つでした。この日のブキャナン投手は立ち上がりからストレートが走り、5回裏には4番ジェイミー・ロマック選手(元DeNA)からこの日の最速151キロの速球で、見逃し三振を奪っています。サムスンは連敗を3で止めました。

◆「ハンファ14連敗。ハン・ヨンドク監督が途中辞任」

首位NCダイノスに2-8で敗れた最下位のハンファイーグルスは、球団ワースト記録となる14連敗。試合後にハン・ヨンドク監督(55)が成績不振を理由に、辞意をチョン・ミンチョル団長(元巨人)に伝えました。

ハン・ヨンドク監督はチームの生え抜きOBで、現役時代は投手として通算120勝を記録。2018年に監督に就任し、1年目は3位の好成績を残しましたが、昨季は9位。今季はこの日の敗戦で7勝23敗となりました。ハンファは今後、後任監督を決定する予定です。

またこの日の試合後にトゥサンベアーズとKIAタイガースから、リュ・ジヒョク内野手とホン・ゴンヒ投手の1対1のトレードが発表になりました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

トゥサンベアーズの2軍は試合がなく、次の試合は9日にKIAタイガース戦が予定されています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

⇒ 安田権守(トゥサン)はファームへ

以下が全5試合の結果です。

◇6月7日(日)の結果

・トゥサン 3- 2 KIA(チャムシル)

 勝:ユ ヒグァン

 敗:ホン サンサム

・キウム 1- 8 LG(コチョク)

 勝:チャ ウチャン

 敗:ハン ヒョンヒ

・SK 0- 3 サムスン(インチョン)

 勝:ブキャナン

 敗:ムン スンウォン

・ハンファ 2- 8 NC(テジョン)

 勝:イ ジェハク

 敗:キム イファン

・ロッテ 5- 2 KT(プサン)

 勝:パク セウン

 敗:デスパイネ

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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