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LGの30歳右腕、7回無失点11Kの快投/安田権守(トゥサン)はファームへ<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
7回無失点で2勝目を挙げたチョン・チャンホン(写真:LGツインズ)

4日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場のLGツインズ-サムスンライオンズはLGが11-0で快勝。同一カード3連敗を免れました。

LGの先発チョン・チャンホン投手は、立ち上がりからストライクを先行させる安定したピッチング。初回は1、2番から空振り三振を奪って三者凡退で終えると、4番から始まった2回は三者連続三振。ナックルカーブとフォークで空振りを誘い、7回を投げて11個の三振を奪いました。

チョン・チャンホン投手はサムスン打線を散発の3安打に抑え、与えた四球は2つ。無失点に抑える完璧な内容でした。

一方のLG打線は、8番のユ・ガンナム捕手が4号2ランと2本の二塁打を放ち、4打点を記録したのを筆頭に、4回までに先発全員安打を達成。14安打11得点でチョン・チャンホン投手を援護しました。

プロ13年目30歳のチョン・チャンホン投手は、2018年にはクローザーとして27セーブをマーク。しかし昨季は椎間板ヘルニアの手術で戦列を離れていました。復帰した今季は登板間隔を空けながら先発起用され、ここまで4試合に登板し、この日2勝目を挙げています。

◆「20時前まで明るいナイトゲーム」

日本とは時差のない韓国。関西以東の人が韓国に来ると、日の長さに驚くことが少なくありません。4日のソウルの日没は19時50分。東京が18時54分なので約1時間の差があります。夏至のソウルの日没は19時58分。6月は20時近くまで明るさを感じます。

ということでこの時期は「薄暮ゲーム」が多くなり、フライを追う野手泣かせです。4日のLG-サムスン戦でも、野手が一瞬ボールを見失うシーンがありました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

開幕から主に守備固めや代走で出場していましたが、4日に登録抹消となりました。降格理由は「実戦感覚が不足しているため、2軍でゲームに多く出場した方が良い」というキム・テヒョン監督の判断とのことです。

1軍でのここまでの成績は24試合に出場し15打数3安打でした。4日は早速、KTウィズとの2軍戦に3番ライトで先発出場し、4打数1安打1四球。2つの盗塁を記録しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇6月4日(木)の結果

・LG 11- 0 サムスン(チャムシル)

 勝:チョン チャンホン

 敗:ペク チョンヒョン

・KT 8- 14 トゥサン(スウォン)

 勝:アルカンタラ

 敗:キム ミン

・ハンファ 3- 7 キウム(テジョン)

 勝:ヨキッシュ

 敗:キム ミンウ

・KIA 7- 3 ロッテ(クァンジュ)

 勝:ブルックス

 敗:ノ ギョンウン

・NC 10- 0 SK(チャンウォン)

 勝:ルチンスキー

 敗:キム テフン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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