新型コロナ余波でオープン戦全試合中止の韓国 沖縄キャンプの延長を検討する球団も

サムスンの本拠地、大邱サムスンライオンズパーク(写真:ストライク・ゾーン)

韓国野球委員会(KBO)は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、3月14日から予定していたKBOリーグのオープン戦(現地名称:示範競技)全50試合の中止を決定した。オープン戦全日程の中止はリーグ発足39年目で初となる。

現在、KBOリーグ全10球団の1軍級選手は海外で春季キャンプを行っている。大半の選手が1月末に韓国を出国。母国で新型肺炎の感染が拡大している状況を、遠く離れた地でインターネットなどを通して見聞きしている(一部の球団は1次キャンプ終了後、一旦帰国し再び海外の2次キャンプ地へと移動)。

中でも19日以降に感染症例が急増した韓国南東部の都市・大邱(テグ)市を本拠地とし、沖縄でキャンプを行うサムスンライオンズの選手、関係者からは地元に暮らす家族を心配する声が聞かれる。

日本政府は27日の午前0時から、大邱市と周辺の慶尚北道(キョンサンプクト)、清道(チョンド)郡に過去2週間以内に滞在した外国人の入国を拒否することを決めた。

しかしサムスンの面々は1月30日に来日。また一部選手はそれ以前から自主トレのため沖縄入りしているため、これにはあたらない。

今月5日、恩納村によるサムスン球団歓迎式典(写真:ストライク・ゾーン)
今月5日、恩納村によるサムスン球団歓迎式典(写真:ストライク・ゾーン)

今回、オープン戦の中止が決まったことで、サムスンは当初3月5日までを予定していた沖縄・恩納村でのキャンプの延長を検討し始めた。現状、帰国しても大邱で練習を行うのは容易ではないからだ。

サムスンのキャンプ地のONNA赤間ボール・パークは、3月6~14日まで名古屋学院大学野球部が使用を予定しているため、サムスンが沖縄滞在を延長する場合、他の練習場所を確保する必要がある。

だが、これまでに複数の大学野球部がキャンプ中止を決め、その他の学校行事も中止が相次いでいることから、同野球部も同様の決断をする可能性は高い。

恩納村のONNA赤間ボール・パーク(写真:ストライク・ゾーン)
恩納村のONNA赤間ボール・パーク(写真:ストライク・ゾーン)

現在、日本でキャンプを行っているのはサムスンを含む3球団。沖縄・うるま市具志川がキャンプ地のLGツインズは3月10日まで、宮崎のトゥサンベアーズは3月7日まで練習予定。その他、台湾、オーストラリア、アメリカに滞在する球団にもキャンプ期間の延長を検討している球団がある。

なお3月28日に開幕予定の公式戦についてKBOは、3月3日の緊急実行委員会で運営方法などを話し合い、以後、理事会を開いて決める方針だという。

(関連項目:2020年日韓22球団 春季キャンプ日程表

(関連記事:沖縄キャンプ実施のサムスン、千葉ロッテと初の練習試合 ヤクルトとは8年ぶりに対戦