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【プレミア12】韓国、決勝戦で日本に逆転負け 大会連覇ならず

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
決勝戦後の稲葉篤紀監督とキム・ギョンムン監督(写真:スポーツ朝鮮)

プレミア12の決勝戦、日本と韓国の対戦は5-3で日本が勝利し、大会初優勝を果たした。前回王者の韓国は連覇ならず、準優勝で今大会を終えた。

韓国はヤン・ヒョンジョン(KIA)、日本が山口俊(巨人)の先発で始まった試合は、初回からゲームが動いた。

1回表、韓国は四球の走者を置いて2番キム・ハソン(キウム)がレフトに2ランホームラン。2点を先制した。さらに2死後、5番キム・ヒョンス(LG)にも右中間にソロアーチが飛び出し、韓国は3点を挙げる幸先のいい出だしとなった。

しかし日本もその裏、4番鈴木誠也(広島)が2死一塁でタイムリー二塁打を放って2点差に迫ると、2回には2死後、2人のランナーを置いて、1番の山田哲人(ヤクルト)がレフトへ逆転の3ランホームラン。4-3とゲームをひっくり返した。

韓国投手陣は4回以降、ヤン・ヒョンジョンの後をつないだ、イ・ヨンハ(トゥサン)、チョ・サンウ(キウム)、ハ・ジェフン(SK)が好投し、日本打線を7回の1点に抑えた。

しかし韓国打線はそれにこたえることができず、3、4、5回と先頭打者が出塁するも、走塁ミスもあり走者を先の塁に進められない苦しい攻めが続き、追いつくことができなかった。

試合後、キム・ギョンムン監督は「選手たちは大変苦労した。監督がもっとうまくやれればいい結果だったのに残念だ。来年の8月(東京オリンピック)に向けて準備したい」と話した。

また2番手以降の継投として待機していたキム・グァンヒョン(SK)を投入しなかったことについて、「無理はさせなかった」と中4日での起用を避けたとし、記者陣の「お疲れさまでした」の声に「申し訳ありませんでした」と言って球場を後にした。

今大会で東京オリンピック(五輪)への出場権を獲得した韓国は来年8月、3大会ぶりに野球競技が復活する五輪で、北京大会以来、2大会連続の金メダル獲得を目指す。

◇11月17日(日)の結果

・プレミア12 3位決定戦

 メキシコ 3- 2 アメリカ(東京ドーム)

 勝:カルロス・ブスタマンテ

 敗:ブランドン・ディクソン

・プレミア12 決勝戦

 日本 5- 3 韓国(東京ドーム)

 勝:高橋 礼

 敗:ヤン ヒョンジョン

(関連項目)プレミア12 日程と結果 韓国代表選手一覧

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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