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【プレミア12】韓国、点の取り合いの末、日本に敗戦 17日に決勝戦で再度激突

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
両チーム26安打の打ち合いを日本が制した(写真:ストライク・ゾーン)

プレミア12のスーパーラウンド最終日、3勝1敗同士の顔合わせとなった日本と韓国の対戦は10-8で日本が勝利。順位を日本が1位、韓国が2位として17日の決勝戦で再度戦う。

両チームとも決勝進出を決めた状態で臨んだこの試合。韓国野手陣はこれまで先発出場してきた選手をオーダーから外し、ベンチスタートだった選手を中心にラインアップを組んだ。

また先発マウンドには8日のキューバ戦で1回を投げた、左腕のイ・スンホ(キウム)が上がり、3回途中まで被安打8、失点6。2番手以降にはこれまで出場機会が少なかった、イ・ヨンチャン、ハム・ドクチュ(ともにトゥサン)、コ・ウソク(LG)、ムン・ギョンチャン(KIA)が登板した。

試合は序盤から大味な展開。1-1で迎えた3回裏、日本は5連打を含む攻撃で6点を挙げると、韓国も4番パク・ピョンホ(キウム)、6番カン・ベクホ(KT)のタイムリー、8番パク・セヒョク(トゥサン)、9番キム・サンス(サムスン)の連続タイムリー二塁打で日本の先発岸孝之(楽天)から5点を挙げ追い上げるシーンもあった。

カン・ベクホが2安打3打点、ファン・ジェギュン(KT)が同点弾となる弾丸ライナーのソロアーチを含む2安打1打点。またショートとセカンドを守ったキム・サンスは攻守で活躍を見せるなど、これまで控えだった選手たちが起用に応えてその存在をアピールした。

試合を終えてキャプテンのキム・ヒョンス(LG)は「両チームともベストメンバーではなかったが、日本のいい投手、いい打者を見られた。(自軍では)これまで出番が少なかった選手たちのいい姿が見られてよかった。明日はさらに集中して試合に臨みたい」と話した。

韓国は17日19時から行われる日本との決勝戦で2大会連続の優勝を目指す。先発投手は韓国がヤン・ヒョンジョン(KIA)、日本は山口俊(巨人)が予定されている。

◇11月16日(土)の結果

・プレミア12 スーパーラウンド

 台湾 5- 1 オーストラリア(東京ドーム)

 勝:チェン・ユーシュン

 敗:ジョッシュ・トルズ

 

 日本 10- 8 韓国(東京ドーム)

 勝:大野 雄大

 敗:イ スンホ

(関連項目)プレミア12 日程と結果 韓国代表選手一覧

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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