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【プレミア12】韓国、Wエースで連勝 キム・グァンヒョン6回1安打無失点の好投でカナダに勝利

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
試合後、質問に答えるキム・グァンヒョン(写真:ストライク・ゾーン)

プレミア12オープニングラウンド・グループCの2日目、韓国はカナダと対戦し3-1で勝利。連勝を飾った。

カナダ打線を4投手で1点に抑えた韓国(写真:ストライク・ゾーン)
カナダ打線を4投手で1点に抑えた韓国(写真:ストライク・ゾーン)

韓国は先発マウンドに前夜の勝利投手ヤン・ヒョンジョン(KIA)と並び立つ韓国のエース、キム・グァンヒョン(SK)が登板。カナダはロバート・ザストリズニーが先発し、両左腕の好投で両チーム得点がないまま、後半戦に突入した。

6回表、韓国は1死後、ヒットと四球で一、二塁のチャンスを作ると、カナダはザストリズニーからクリストファー・ラルーにスイッチ。韓国はラルーに対し2死満塁とすると、5番キム・ジェファン(トゥサン)がライトへヒット。二者が還って2点を先制した。

2点タイムリーを放った試合後のキム・ジェファン(写真:ストライク・ゾーン)
2点タイムリーを放った試合後のキム・ジェファン(写真:ストライク・ゾーン)

2点のリードを得たキム・グァンヒョンは最速151キロの速球と低めのスライダーで相手打者のバットの空を切り、6回77球を投げて被安打1、無失点。7つの三振を奪ってリリーフ陣に託した。

追うカナダは8回にヒットと二塁打で1点を挙げて追い上げるも、韓国は9回表にこの日先発オーダーから外れ、代走で途中出場のパク・ミンウ(NC)がリードを広げるタイムリーを放って3-1とした。

最後は8回途中から登板の4番手のチョ・サンウ(キウム)が締めて韓国が連勝を飾った。

試合後、キム・グァンヒョンは「相手は変化球に弱点があるという分析を聞いていたので、変化球を要所でまぜて投げた。プレミア12は大会特性上、シーズン後に行われるので体力的に問題があるのではと少し緊張したように思う。初回から全力投球したので回が進むごとにスタミナが落ちていったが、(ヤン)ウィジ捕手が変化球を生かしてよくリードしてくれた」と振り返った。

2試合を終えて全4チーム中、2勝は韓国のみ。キューバ、カナダが1勝1敗で並び、オーストラリアが2敗している。

勝敗が並んだ場合の順位は、当該チーム間の対決で勝ったチームを上位とし、それでも順位が確定しない場合はチーム間のTQB(Team Quality Balance)により決定する。上位2チームがスーパーラウンドに進出する。

グループC、3日目(最終日)となる8日、韓国はキューバと対戦。先発はアンダースローのパク・チョンフン(SK)の登板が予定されている。

※TQB=(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)

◇11月7日(木)の結果

・プレミア12 グループC

 キューバ 3- 2 オーストラリア(コチョク)

 勝:リバン・モイネロ

 敗:ジョシュ・トルス

 

 カナダ 1- 3 韓国

 勝:キム グァンヒョン

 敗:ロバート・ザストリズニー

(関連項目)プレミア12 日程と結果 韓国代表選手一覧

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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