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【準プレーオフ第4戦】キウムが10人の投手リレーで粘り勝ち プレーオフに進出<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
9番手で登板し最速158キロの速球で好投のチョ・サンウ(写真:キウムヒーローズ)

10日の韓国KBOリーグ・準プレーオフの第4戦、LGツインズ対キウムヒーローズは、キウムが投手10人の継投で粘り勝ちし、対戦成績を3勝1敗としてプレーオフ進出を決めました。

試合は序盤から点の取り合いの様相を見せます。1回表、キウムの4番パク・ピョンホ選手がランナー1人を置いて、準プレーオフ3本目となるアーチをまたもセンターバックスクリーンに運んで2点を先制しました。

しかしLGもその裏、こちらも4番のキム・ヒョンス選手がセンター前へのタイムリーヒットで1点差とします。さらにLGは2回裏、6番カルロス・ペゲーロ選手(元楽天)の2試合連続となるソロアーチで同点にすると、この回2点を追加して4-2と逆転に成功しました。

この日の両チームの先発投手はLGが1回、キウムも2回途中で降板し、どちらも細かな投手継投で試合が進みます。

両チーム1点ずつを挙げてスコアは5-3に。2点を追うキウムは6回表、1死一、三塁で代打のパク・トンウォン選手が右中間へタイムリー二塁打を放ち、5-5の同点としました。

そしてキウムは7回にも2死一、三塁のチャンスを作ると、5番のジェリー・サンズ選手がライト前ヒットを放ち、6-5と勝ち越しに成功しました。さらにキウムは8回に4点を追加して、10-5と大きくリードを奪いました。

キウムは第2戦での9投手の継投を上回る10人がバトンをつなぎ、5回以降はLG打線に得点を与えない粘りの投球を見せました。

中でも7回途中から9番手で登板のチョ・サンウ投手はMAX158キロのストレートで打者を圧倒。8回には三者連続の空振り三振を奪う、圧巻の投球でした。

一方のLGも8人の投手がマウンドに上がりましたが、リードを守ることは出来ませんでした。

準プレーオフを制したキウムは14日から行われる、公式戦2位のSKワイバーンズとのプレーオフに駒を進めました。この両チームの対戦は昨年のプレーオフと同じ顔合わせとなります(キウムの昨年の名称は「ネクセンヒーローズ」)。

◆「フェニックスリーグに3球団が参加中」

10月7日から行われている秋季教育リーグ「第16回みやざきフェニックスリーグ」に、NPB12球団、四国アイランドリーグplus選抜と共に、KBOリーグからはトゥサンベアーズ、サムスンライオンズ、ハンファイーグルスの3球団が参加しています。

宮崎県内10球場で行われているフェニックスリーグは10月28日まで行われる予定です。

◇10月10日(木)の結果

・準プレーオフ第4戦

 LG 5- 10 キウム(チャムシル)

 勝:イ ヨンジュン

 敗:チャ ウチャン

⇒ 2019年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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