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首位攻防戦でロマック(元DeNA)が4安打 結末はサヨナラボークでSKが勝利<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
チョン・スソン三塁コーチ(左)と走者のキム・ガンミン(写真:SKワイバーンズ)

チュソク(秋夕)連休中の14日の韓国KBOリーグは全5試合が17時開始のナイトゲームで行われました。

1位SKワイバーンズと2位トゥサンベアーズがゲーム差3.5で迎えた首位攻防戦は初回から一進一退を繰り返しました。

序盤に両チーム点を取り合って、3回を終わってトゥサンが5-4でリード。しかし中盤以降はこう着状態となり、試合はトゥサンの1点リードのまま9回に突入しました。

9回表、トゥサンは2つの四球とヒットで2死満塁のチャンスを作ると、代打のリュ・ジヒョク選手がフルカウントから四球を選び、押し出しで1点を追加。リードを2点に広げました。

2点を追うSKは9回裏、この回の先頭打者、5番のジェイミー・ロマック選手(元DeNA)がこの日4本目のヒットとなる中前安打で出塁すると、次打者が二塁打で続き、7番キム・ガンミン選手のライトへのタイムリーヒットで二者が生還。SKは3連打で6-6の同点に追いつきました。

さらにSKは送りバントとヒットで1死一、三塁のチャンスを作ると、トゥサンは6番手のマウンドにペ・ヨンス投手を投入。

ペ・ヨンス投手は1番ノ・スグァン選手に初球を投じる前に、一塁へ偽投を見せるとこれがボークと判定され三塁走者が生還。SKは7-6としてサヨナラ勝ちしました。SKとトゥサンのゲーム差は4.5に開いています。

◆「全球場でホームチームが勝利」

14日は5球場ともホームチームが勝利。ポストシーズン進出圏内の5位確保を目指すNCは4連勝。NCを追う6位のKTも勝って、地元で連敗を4で止めました。

以下が全5試合の結果です。

◇9月14日(土・休)の結果

・LG 7- 2 KIA(チャムシル)

 勝:ケルリ(ケリー)

 敗:イ ミンウ

・SK 7- 6 トゥサン(インチョン)

 勝:パク ミンホ

 敗:イ ヒョンボム

・KT 3- 2 キウム(スウォン)

 勝:チョン ユス

 敗:キム サンス

・ハンファ 5- 2 ロッテ(テジョン)

 勝:サーポルト

 敗:ソ ジュンウォン

・NC 7- 1 サムスン(チャンウォン)

 勝:イ ジェハク

 敗:ユン ソンファン

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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