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ロッテ、イ・デホの決勝打で5月21日以来の最下位脱出<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
決勝打を放ったイ・デホ(写真:ロッテジャイアンツ)

3日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

プサンサジク球場で行われたロッテジャイアンツ対トゥサンベアーズは1-1で迎えた8回裏、ロッテは1死から2番ソン・アソプ選手が一、二塁間へのゴロ。この打球をこの回からセカンドの守備に入ったオ・ジェウォン選手が止めるも、一塁への送球が悪送球となりました。

ボールが一塁ベンチ前に転がる間にソン・アソプ選手は二塁へ。ロッテは内野安打と相手のエラーで走者を得点圏に進めました。

2死二塁となって迎えた4番のイ・デホ選手は初球をセンター前へタイムリーヒット。二塁からソン・アソプ選手が還って、ロッテは2-1と勝ち越しに成功しました。

1点をリードしたロッテは9回表、4番手のソン・スンラク投手がトゥサンの下位打線を三者凡退に抑えてゲームセット。ロッテは3連勝を飾りました。

この日10位のロッテが勝ち、ロッテとゲーム差なしの9位だったハンファが敗れたため、ロッテは5月21日以来の最下位脱出に成功しています。

一方、ハンファは6月18日から約1か月半、9位でしたが、ロッテと入れ替わって今季初の10位となりました。

◆「各カード2連戦のスタート」

8月3日から各カード2連戦の試合編成となりました。韓国は連戦が終わると、試合後その日のうちに次の遠征先(またはホーム)にバスで移動。到着は深夜、明け方というスケジュールです。

2連戦では本拠地のカードが続く場合を除き、日々移動が絡んできます。移動に関しては「慣れる」そうですが、2連戦は連敗した時のダメージが大きくなるのが慣れないと日本人コーチの方々からはよく聞きます。

3連戦であれば1、2戦で負けても、「何とか一つ取ろう」というムードになるのが、2連戦では気持ちの立て直しが難しいそうです。

◇8月3日(土)の結果

・LG 13- 10 サムスン(チャムシル)

 勝:キム デヒョン

 敗:チェ ジグァン

・キウム 1- 7 KT(コチョク)

 勝:クエバス

 敗:チェ ウォンテ

・ハンファ 0- 3 SK(テジョン)

 勝:ソーサ

 敗:チャン ミンジェ

・KIA 5- 1 NC(クァンジュ)

 勝:イム ギヨン

 敗:ク チャンモ

・ロッテ 2- 1 トゥサン(プサン)

 勝:チン ミョンホ

 敗:ハム ドクチュ

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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