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3位のキウム「オープナー」成功 7投手の継投で勝利し3連勝<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
捕手パク・トンウォンと先発ヤン・ヒョンのバッテリー(写真:キウムヒーローズ)

7日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

コチョクスカイドームで行われたキウムヒーローズ対ロッテジャイアンツは、2-2の同点で迎えた8回裏、キウムが3点を挙げて5-2で勝利。3位のキウムは3連勝を飾りました。

この日のキウムの先発投手は2011年9月以来、約8年ぶり2度目の先発となった右のサイドスローのヤン・ヒョン投手。しかしヤン・ヒョン投手の役割は「オープナー」で、当初2回までの予定でマウンドに上がりました。

ヤン・ヒョン投手はロッテ打線を1、2回と3人ずつで終えると3回も続投し、3回28球を投げ被安打2、無失点で2番手以降にバトンを繋ぎました。

キウムはこの日7人の投手を投入。継投策が成功し勝利を収めています。敗れた最下位のロッテは6連敗です。

◆「Aクラスがすべて首都圏のチームに?」

6位KTは5日まで9連勝するなど好調で、5位NCとのゲーム差は1.5です。現在1位から4位までを韓国の北部、ソウルを中心とした首都圏を本拠地とするチームが締めていますが、もしNCとKTが入れ替わると10球団中上位5チームがすべて首都圏チームとなります。

首都圏のチームは遠征移動の距離が南部のチームに比べて短く、体力的負担が少ないとは言われるものの、これまで順位との相関関係はさほど見られませんでした。今後、首都圏勢の順位の動きも見ものです。

以下が全5試合の結果です。

◇7月7日(日)の結果

・トゥサン 5- 4 SK(チャムシル)

 勝:チェ ウォンジュン

 敗:ハ ジェフン

・キウム 5- 2 ロッテ(コチョク)

 勝:キム サンス

 敗:ソン スンラク

・ハンファ 3- 4 KT(テジョン)

 勝:チュ グォン

 敗:サーポルト

・KIA 9- 10 LG(クァンジュ)

 勝:チン ヘス

 敗:イム ギジュン

・NC 2- 4 サムスン(チャンウォン)

 勝:ペク チョンヒョン

 敗:ルチンスキー

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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