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イ・デウン(元千葉ロッテ)、2度目のリリーフ登板で白星 チームは6位に浮上<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
イ・デウン(写真:kt wiz/初報から差し替え)

16日の韓国KBOリーグは全5試合が17時開始のナイトゲームで行われました。

テグサムスンライオンズパークのサムスンライオンズ対KTウィズは1-1で迎えた延長10回表、KTの3番、高卒2年目のカン・ベクホ選手がタイムリーヒットを放ち、勝ち越しに成功。試合は3-1で勝利し、KTは6位に浮上しました。

KTは8回からマウンドに上がったイ・デウン投手(元千葉ロッテ)が3回を投げ被安打1、3つの三振を奪って0点に抑え、2勝目を挙げています。

イ・デウン投手はシーズン当初から先発投手を務めていましたが、右ひじ痛で5月17日に登録を抹消。約1か月間の調整の後、1軍再昇格後はリリーフに転向し、この日は2度目のリリーフ登板。好投を見せました。

また、この日トゥサンベアーズ対LGツインズ(チャムシル)では珍しい記録が。2回裏トゥサンは打者11人で5点を挙げましたが、この回トゥサンはノーヒット。無安打での打者一巡と5得点はKBOリーグ初とのことです。

LG投手陣がこの回に与えた5失点は歴代最多タイとなる1イニング8四死球によるものでした。

◆「高卒2年目には見えない風格」

KT対サムスン戦で決勝打を放ち、イ・デウン投手に勝利をもたらしたKTの高卒2年目カン・ベクホ選手は、現在リーグ4位の打率3割3分6厘、リーグ2位タイの94安打、51得点もリーグで2番目に多く記録しています。

来月20歳の若者ですが伸び伸びとプレーし、ベンチでもベテランの風格です。カン・ベクホ選手に特徴の一つでもある大きなフォロースルーについて尋ねると、「僕のフォロースルー、清宮幸太郎と似てませんか?」と日本人の筆者向けに、高校時代に対戦歴のある同学年の名前を出してくる辺りも、高卒2年目とは思えない落ち着きがあります。

以下が全5試合の結果です。

◇6月16日(日)の結果

・トゥサン 5- 3 LG(チャムシル)

 勝:キム スンフェ

 敗:イム チャンギュ

・キウム 9- 6 ハンファ(コチョク)

 勝:ヤン ヒョン

 敗:キム ボムス

・SK 9- 2 NC(インチョン)

 勝:ムン スンウォン

 敗:イ ジェハク

・サムスン 1- 3 KT(テグ)

 勝:イ デウン

 敗:チェ ジグァン

・ロッテ 10- 5 KIA(プサン)

 勝:チャン シファン

 敗:イ ミンウ

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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