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低迷のロッテジャイアンツ、助っ人を小兵から方針転換 右の長距離打者を獲得<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ロッテ入りのジェイコブ・ウィルソン内野手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

ロッテジャイアンツは11日、新たな外国人選手としてジェイコブ・ウィルソン内野手(28)の獲得を発表した。年俸は40万ドル(約4,320万円)。

ウィルソン内野手は今季、マイナーリーグ、ナショナルズ傘下のフレズノ・グリズリーズでプレー。54試合に出場し、打率3割1分3厘、15本塁打、48打点を記録している。

ロッテはウィルソン内野手について、「得点圏打率が4割7厘とチャンスに強い姿を見せた」としている。

KBOリーグの外国人枠は3人までで、すべてを投手または野手に充てることは出来ない。現状、どの球団も外国人選手を投手2人、野手1人で構成している。今回ロッテはカルロス・アスアヘ内野手(27)をウエーバー公示申請し、ウィルソン内野手を獲得した。

二塁手のアスアヘは49試合に出場し、打率2割5分2厘、2本塁打、21打点。当初から打撃を期待されてのロッテ入りではなかったものの、低迷するチームにとって得点力アップが急務となり、早い段階での放出となった。

身長175センチのアスアヘ(右)と194センチのイ・デホ(写真:ストライク・ゾーン)
身長175センチのアスアヘ(右)と194センチのイ・デホ(写真:ストライク・ゾーン)

(関連記事:ロッテが堅守のセカンドを助っ人に選んだ背景とは

現在ロッテは借金19で首位と19.5ゲーム差の最下位(10位)。打線では長打力のある左のチェ・テイン内野手が振るわず、現在は右太ももの故障で離脱中だ。ウィルソンにはその穴を埋めるべく本職のサードの他、一塁手としての起用が予定されている。

またロッテは10日にも先日SKワイバーンズを放出となったブロック・ダイクゾーン投手(24)を獲得し、ジェイク・トンプソン投手(25)をウエーバー公示申請したと発表している。トンプソンは11試合に登板し2勝3敗、防御率4.74だった。

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ロッテはもう1人の外国人選手、韓国5年目のブルックス・ラリー投手も13試合で2勝6敗、防御率4.23と、過去3度2けた勝利を記録した実績のある左腕も今年は勝てずにいる。

今週、投打の外国人選手の入れ替えを行ったロッテ。今後も低迷が続くと更なるテコ入れが予想される。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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