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KIAキム・ギテ監督、成績不振を理由に辞任 過去に巨人で2軍コーチなどを歴任<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
KIAキム・ギテ監督と巨人原辰徳監督(写真:ストライク・ゾーン)

KIAタイガースは16日、キム・ギテ監督(49)が成績不振を理由に辞任すると発表した。

キム・ギテ監督はKIAを率いて今年が5年目。2017年には公式戦1位、韓国シリーズ制覇を果たしている。しかし今季のKIAは13勝29敗1分けで首位と16.5ゲーム差の10位(最下位)。球団によると15日にキム・ギテ監督から辞意の申し出があり、それを受け入れたという。

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キム・ギテ監督は球団を通してコメントを発表した。

「チームのために責任をとって退くべきだと判断した。ファンのみなさんを喜ばせることが出来ず申し訳ない。これまで愛情をもって応援してくれたみなさんに頭を下げて感謝したい」。

今後は17日のハンファイーグルス戦からパク・フンシク二軍監督が監督代行として指揮を執る。

キム・ギテ監督は現役引退後、阪神、巨人でのコーチ研修を経て、巨人では2軍コーチに就任。イースタン・リーグ混成チームのフューチャーズで監督も歴任した。

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帰国後はLGツインズでコーチを務め、12年にLGの監督に就任。LGでも14年の開幕直後の4月に成績低迷により途中辞任したことがある。

KIAに在籍するNPB選手経験者には正田耕三打撃コーチ(元広島など)、アンソニー・レルー育成軍投手コーチ(元ソフトバンク)、ジョー・ウィーランド投手(元DeNA)、イ・ボムホ内野手(元ソフトバンク)がいる。

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韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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