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日本代表ジェイミー・ジョセフ退任背景&今後は?【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
ワールドカップ日本大会時のジョセフ。リーチ マイケルと向き合う。(写真:アフロ)

 心の準備ができていたのだろう。

「…それからですね、おそらく、皆様からきょう、ご質問いただくであろう内容についてもお話しさせていただきます」

 岩渕健輔が切り出したのは7月12日。都内某所であった、日本ラグビーフットボール協会(日本協会)の理事会後のことだ。

 理事会とその後のブリーフィングは月に1度のペースで開かれ、閉会後は必ず専務理事の岩渕が報道陣に応じる。

 2019年7月の就任以来、現役選手だった頃から築いた人脈と知見を活かして代表戦のマッチメイクや国際社会におけるプレゼンスの向上に注力してきた。

 ニュージーランド協会と覚書を締結し、戦略的かつ商業的な繋がりを強めると発表したのは今年5月のことだ。視線の先には2019年以来となるワールドカップの再招致と、それが叶った際の日本代表の同大会優勝がある。

 件の理事会では、2024年以降の代表戦の開催地公募、選手登録の見直しが議題に上がったと説明。それを踏まえて報道陣に「ご質問いただくであろう内容についてもお話しさせていただきます」と伝えたのは、指揮官についてのことだ。

 2016年秋から日本代表のヘッドコーチとなっているジェイミー・ジョセフヘッドコーチが、今秋のワールドカップフランス大会を最後に辞任する。一部で報じられたり、ジョセフ自身がメディアに口にしたりしていた事案について、日本協会側の声明を岩渕は伝えたわけだ。

「会長(土田雅人・日本協会)からも以前コメントがあったように、(今後の代表ヘッドコーチの)候補者の筆頭として(ジョセフに)話をさせてもらっていました。ご本人からの話もあったと思いますが、様々な形で今後についても話をしてまいりました。ただ先日、(実施中である宮崎合宿中の囲み取材にて)ジョセフヘッドコーチからもコメントがありましたように、本人から正式な辞退の申し出を受けて、我々も正式に受け止めましたことをお伝えしたいと思います。チームは活動中です。様々な影響もあると思っていますが、ヘッドコーチ本人とも話をして、この事態の公表について、(このタイミングで)正式に皆様にもお伝えさせていただきます。

 このことで、2023年のワールドカップ以降にジョセフヘッドコーチが継続する可能性はないと、お伝えいたします。

 今回、ヘッドコーチとは、かなり長い期間、色んな会話をしました。ご家族のこと、長く日本ラグビーに携わってきたこと、(今後の)ステージの話…。日本協会としてはジョセフヘッドコーチがこれまで——選手時代を含め——様々なサポートをしてもらってきました。代表チーム強化への長い貢献を感謝しているとともに、フランス大会では我々も全面的にサポートして、一緒になってやっていければと思っています」

 その後の質疑ではもともとの審議事項に加え、ジョセフの退任に関する事案も話題に挙がった。

 退任決定までの経緯は。

 後任の選考については。

 選考基準として伝えられる「優勝できる方」という談話は、いかにして生まれたか。

 会見時およびその後の取材でのやりとりをまとめる。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

——ジョセフヘッドコーチの功績について。

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ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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