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早稲田大学・山下大悟監督、「毎日ファイトするのは当たり前なんですけど…」。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
感激の勝利へ。(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 大学選手権では歴代最多の優勝15回を誇る早稲田大学ラグビー部は9月16日、加盟する関東大学対抗戦Aの初戦を迎える(海老名運動公園陸上競技場で日本体育大学と対戦)。就任2季目の山下大悟監督が、夏までの準備状況を明かした。

 清宮克幸監督(現ヤマハ)時代の2002年度主将として選手権優勝を果たした山下監督は、昨季から「スクラム、チームディフェンス、ブレイクダウン」を強化の柱に据え、パートナー企業との連携で部内環境を整備。1年生レギュラーを大量に起用するなどして変革の一端を覗かせたが、大学選手権2回戦で同志社大学に敗退していた(大阪・東大阪市花園ラグビー場)。

 今年は長野・菅平での夏合宿中に選手権8連覇中の帝京大学に0-82で大敗した。もっとも指揮官は動じない。主力の多くを怪我や20歳以下日本代表招集などで欠いており、攻撃の組み立て等の落とし込みは9月以降とする。今後は選手個々の「ブレイクスルー」に期待しつつ、プログラムを遂行する。

 以下、9月上旬の単独取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――夏合宿を終えて。

「予定通りは、予定通りです。こういうことを言うと僕の分析も不足していると思われるのかもしれませんが、しっかりと夏のレビューをすると、大きく変えなくてはいけないのは、マインドのチェンジなんです。(選手が)自分のなかでいかにマインドのブレイクスルーを起こすか、信じるものを得られるかにかかってくる。根本に忘れちゃいけないところがある。ハードワークするという根本は変わらない」

――帝京大学戦については。

「試合のレビューを本人たちもしたのですが、出てきたものが僕的には納得のいかないものでした。すべては、最初から4本目のノーホイッスルトライまでに濃縮されている。(そこが)ゲームが壊れた瞬間です。そこまでの間にもいろいろあって…。あがいて、あがいて、どこかでブレイクスルー、すると思うんですよね。それが9月になるのか、10月になるのかはわからないですが」

――攻撃の落とし込みについて。

「もう、少しだけフィックスしているところはある。9月の最初にプレゼンテーションしてやっています。構造的な画は9月の頭に見せて、この時期はこれ、この時期はこれ、この時期はこれ…と」

――他のチームへの印象は。

「強いですね。ただ、自分たちで自分たちの壁を超えられれば…。毎日ファイトするのは当たり前なんですけど、もっと深いところの意味で戦うというか…。その思いが彼らのなかからどれぐらい目覚めるかによって、相手が大きく見えるか小さく見えるかが変わってくる。壁を超えるのがいつになるのか、楽しみですけどね。そこも、やらせますから。言い続けていきます。だから、超えるんじゃないですか」

 就任初年度も春季大会で苦戦を強いられながら対抗戦では宿敵の慶應義塾大学、明治大学に連勝している。今季はどうなるか。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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