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サンウルブズ戦前に「休めた」。ジャガーズのアグスティン・クレービーが意気込み【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
堂々たる広背筋。ワールドカップではスクラムでも冴えた。

国際リーグのスーパーラグビーは第9節に突入。東京・秩父宮ラグビー場では4月23日、日本のサンウルブズとアルゼンチンのジャガーズが激突する。

どちらも今季から初参戦という両チームは、22日、試合会場で前日練習をおこなった。ジャガーズのアグスティン・クレービーキャプテンが取材に応じた。

サンウルブズは試合のおこなわれなかった第2節を挟んで開幕7連敗中だ。現地時間の15日には、ブルームフォンティンのフリーステイト・スタジアムでの第8節でチーターズに17―92と大敗していた。

ジャガーズはここまで1勝6敗。昨秋のワールドカップイングランド大会で4強入りしたアルゼンチン代表に相当するチームとあって下馬評は高かったが、ほぼベストメンバーで挑む各国の老舗クラブに苦しめられている。サンウルブズのマーク・ハメットヘッドコーチも「(ジャガーズの敗因は)相手がリスペクトを示していたいから」と警戒していた。今回は、ニュージーランド遠征を終えて17日に来日。万全の準備を図ってきた。

なかでもクレービーキャプテンは、46ものアルゼンチン代表キャップ(国際間の真剣勝負への出場数)を持つ31歳。身長182センチ、体重106キロの体躯で、スクラム最前列中央のフッカーに入る。密集でターンオーバーを奪う激しさと技術に長け、当日はサンウルブズのフッカーである堀江翔太キャプテンとのマッチアップが注目される。

以下、一問一答(編集箇所あり)。

――コンディションは。

「早めに日本へ来られて、休む機会が多く与えられた。それがよかった。これまでの4週間はツアーを通し、アウェーの戦いをしていました。移動も長かったですが、今週はしっかりとレストを取れた。いままでで一番いい試合をしたい」

――サンウルブズは、先週に大敗。ホームでのリベンジを期しています。

「我々にとっては、彼らがいい結果を出せずに疲れているのではと思います。だから、いい材料になるのでは。当然、明日はタフなゲームになる」

――ジャガーズにとって初めてのスーパーラグビー。いかがですか。

「少しでも早くこの大会に慣れたいですが、それには時間がかかる。これは我々にとって役に立つことではありますが」

――(当方質問)「慣れ」。どんなところに対してですか。

「移動のところが1点。また、スーパーラグビーではより激しいプレーをするチームが多いので、そこへの対応も難しい。ただ、ここでの経験が自分たちの強化に役立つ」

――サンウルブズ戦のキーポイントは。

「フォワードを中心にいい試合をしたい。ディフェンス、スクラム、ラインアウトがキーになる。フォワードがまず、まとまる」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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