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日本代表キャプテンのリーチ マイケル、トップリーグ開幕へ意気込み語る【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
14日は、真っ赤な東芝のジャージィに袖を通す。背番号は6。(写真:アフロ)

日本最高峰のラグビートップリーグが11月13日、開幕する。9、10月のワールドカップイングランド大会で日本代表が3勝を挙げたことにより、発足12年目にして初めて前売り券が完売したゲームが発生。注目度が高まっている。

ジャパンのキャプテンを務めたリーチ マイケルは、東芝の一員として14日のクボタ戦に先発予定だ(東京・秩父宮ラグビー場)。チームへの本格合流を果たした9日、意気込みを語っている。

以下、共同取材時の一問一答。

――久々の練習ですが、いかがですか。

「覚えないといけないこともたくさんあって。でも、チームが自分に合わせてもくれる。あと2日くらい(練習)をやれば、大丈夫。(戦術略の)基本的な部分は変わっていないから、人(現在のメンバー)に合わせてやっていく」

――(当方質問)冨岡鉄平監督は、出場を期待しています。

「でも、自分のポジションを獲得しないと。ジャパンのキャプテンだからここではスタメン…とはならない。そんなのは関係ない。まずは自分のチームメイトに勝ちたい」

――コンディションは。

「まぁまぁ。60パーセントくらい。100まで持って行くには時間はかからない。試合までに持っていきます」

――(当方質問)どのように100パーセントまで。

「サインプレーをクリアにして、身体はしっかりとリカバリーとストレッチ、マッサージを受けて。それをやれば100パーセントになります」

――帰国後、心身のリフレッシュはできましたか。

「帰ってきてから結構、忙しかったですからね」

――(当方質問)週末は、高校時代を過ごした札幌市へ出向いた。

「忙しかったです。時間、時間で(訪問先が)決まっていたから。でも、北海道の受け入れはとてもよかった。札幌はラグビーが話題になっていて、スクールの問い合わせが増えてうれしいです。できることは全部やりました」

――ジャパンのメンバーは、この先、対戦相手となる。

「楽しみですね、この4年間でかなり仲良くなったけど、戦うのは楽しみです。特に、神戸製鋼の山下(裕史)と木津(武士)は楽しみです。同期の田村優(NEC所属)とか、ハタケさん(畠山健介)も、です」

――目標は。

「優勝です。どのチームもそうだろうけど、東芝は最近、優勝してない(2009年度が最後)から、そろそろしないとやばいです。僕が入ってから(2011年度以降)は一度もしてないです。ただ、若い人も入ってきて、僕の年代も強くなったから…。(リーチがプレーする)バックローにも若い選手が入ってきて。徳永(祥尭、開幕節にもナンバーエイトとして先発)もいいし、筑波(大学出身)の山本(浩輝)もいい。帝京(大学出身)の小瀧(尚弘、開幕節にはロックとして先発)も楽しみです。

今年はラグビーが注目されているから、そこで優勝すれば東芝のファンは増える。ファンが増えれば、皆、もっと頑張る。優勝してファンを増やして、それを継続していきたいです」

――(当方質問)「トップリーグの皆が日本代表になりたいと思えるようにしたい」と話していましたが。

「いまはチーム帰ってきたばかりで、自分のチームがどんな様子かを感じている。まず練習して、チームがどんな目標設定をしているか見て、考えながらやっていきたいです」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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