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現代サイドバックの必須要素である「インナーラップ」を徹底解説。

森田泰史スポーツライター
ドリブルするイスコとメンディのフリーランニング(写真:ロイター/アフロ)

サイドの攻防というのは、見応えがあるものだ。

現代フットボールにおいて、いわゆる典型的なウィングの存在は消滅しようとしている。現在、サイドアタッカーに求められるのはアップダウンの能力であり、機動力であり、決定力だ。

そして、以前、そういったウィングに与えられていたタスクをこなすようになったのがサイドバックだ。攻撃時に深みを取り、中央にクロスを送る。

昨季、チャンピオンズリーグで優勝したリヴァプールには、アレクサンダー・アーノルド、アンドリュー・ロバートソンという素晴らしいサイドバックがいた。彼らは、まさにインカンサブレ(疲れ知らず)であり、1対1の強さや攻撃時の良質なクロスで勝利に貢献していた。

■インナーラップ=内側を走るランニング

アーノルドやロバートソンの例はさることながら、近年、サイドバックには多様なプレーが求められるようになってきている。

そこで、取り上げたいのが「インナーラップ」だ。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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