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「早い段階で形勢を損ねてしまった」竜王戦七番勝負第1局で敗れた藤井聡太竜王コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

藤井聡太竜王「(1日目、53手目)▲2五桂と跳ばれた手に対して、攻めていく手も考えたんですけど、あまり自信が持てる変化がなくて。ただちょっと本譜は(57手目)▲6三銀と打たれる形になって。ちょっとそうですね、苦しくしてしまったのかなと思います。(先後逆で41手目までは自身が指した前例、その次から手を変えた)△8一飛車から△8六歩として攻め合いにできればと思ったんですけど。ちょっとそうですね、そのあと、わからなくなってしまったかなと思います。▲6三銀と打たれたあたりはすでに、少し苦しいような気がしたんですけど。ただちょっと、そのあと進んで(71手目)▲8七玉のあたりまでいくと、はっきりキツくなってしまったかなと思いました。(92手目▲8六銀の王手を指す前に1時間1分の長考をしていた)ちょっとその前になんか、やっていくしかない形になってしまった気がしたんですが。やっぱり本譜も進めてみると、少し足りないという感じかなと思っていました。(第2局に向けて)けっこう早い段階で形勢を損ねてしまった気がするので、内容をよくしていかなくてはいけないなと思います」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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