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名誉NHK杯選手権者・羽生善治九段(51)今期初登場! 8月14日、2回戦・横山泰明七段(41)戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 8月14日。NHK杯2回戦・羽生善治九段(51歳)-横山泰明七段(41歳)戦が放映されます。

 羽生九段はデビュー1年目の1986年度から予選を突破して本戦に進出。米長邦雄十段(当時)を破るなど、早くも鮮烈な印象を残しています。

 以来今年2022年度に至るまで、37回連続で本戦出場。それだけでも、途方もない記録です。若手時代の予選の成績も含めると通算では104勝25敗(勝率0.806)と圧倒的な成績を残しています。

 羽生九段のNHK杯優勝回数は歴代1位の11回。将棋界でただ一人「名誉NHK杯選手権者」の称号を得ています。

 名誉NHK杯は「永久シード」の特典がありますので、羽生九段は棋士を続ける限り、予選なしで本戦に出場できます。

 羽生九段は前期、準決勝で豊島将之九段に敗れました。

 横山七段は予選で阿部光瑠六段、窪田義行七段に勝って通算5回目の本戦進出を決めました。

 本戦1回戦では丸山忠久九段に125手で勝っています。棋譜は公式ページをご覧ください。

 羽生九段と横山七段は過去に対戦がありません。長く当たらなかった両者ですが、今年度は本局の他に、B級1組12回戦(2023年2月)での対戦も決まっています。

 本局はBブロックです。

 反対側のAブロックでは藤井聡太竜王(20歳)と伊藤匠五段(20歳)の公式戦初対局などが注目です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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