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激戦、勝率部門! 藤井聡太竜王、5年連続1位&8割以上なるか? 伊藤匠四段、12連勝で一気浮上!

松本博文将棋ライター

 2021年度の将棋界は終盤戦を迎えています。記録ウォッチャーにとっては、各部門の動向も気になるところです。

 今年度も勝ちまくった藤井聡太竜王(19歳)。直近の朝日杯では永瀬拓矢王座に敗れて2回戦敗退となりましたが、通算成績はここまで47勝12敗。圧倒的な成績を収めています。

 藤井竜王は対局数、勝数、連勝(19連勝)の3部門で1位を占めています。

 唯一1位ではない勝率は0.797。もちろん、大変なハイアベレージではあります。しかし年度途中まで期待されていた史上最高勝率(0.855)の更新は、残りの対局数を考えると不可能となりました。

 藤井現竜王はフルシーズン参戦の2017年度以来、4年度連続で勝率1位となりました。これはレジェンド羽生善治現九段(51歳)に並ぶ記録です。

 また藤井現竜王は史上初めて、4年連続で8割以上の勝率をあげています。

 これらの記録がさらに伸ばされるかどうかも注目ポイントでしょう。

 勝率部門で現在トップを走っているのは伊藤匠四段(19歳)です。

 今年度成績は36勝7敗(勝率0.837)。歴代上位をうかがう高勝率です。

 現在は12連勝中の伊藤四段。ここからどこまで快進撃を続けることができるでしょうか。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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