Yahoo!ニュース

藤井聡太挑戦者、一気竜王位奪取か? 豊島将之竜王、カド番しのぐか? 11月12・13日、竜王戦第4局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月12日・13日。山口県宇部市・ANAクラウンプラザホテル宇部において第34期竜王戦七番勝負第4局▲豊島将之竜王(31歳)-△藤井聡太挑戦者(19歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 七番勝負はここまで藤井挑戦者の3連勝です。

 藤井挑戦者はあと1勝で竜王位奪取。また同時に王位、叡王、棋聖とあわせて、史上最年少での四冠同時保持となります。

 藤井挑戦者の今年度成績は39勝7敗(勝率0.848)です。

 豊島竜王の今年度成績は17勝16敗(勝率0.515)。そのうちの3勝11敗は藤井挑戦者との対戦です。

 本局は両者にとって今年度15局目の対局となります。両者の過去の対戦成績は豊島9勝、藤井12勝。現在は藤井挑戦者が6連勝中です。

 直近の王将戦リーグも藤井挑戦者の勝ちでした。

 本局は豊島竜王が先手。カド番をしのぐことはできるでしょうか。

 将棋史上、七番勝負で3連敗後に4連勝した例は、過去に2回存在します。最初の1回はいまから13年前、2008年の竜王戦七番勝負です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

松本博文の最近の記事