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銀河戦史上最年少優勝者・藤井聡太銀河 今期ブロック最終戦で佐々木勇気七段と対戦 放映10月14日

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 9月16日。第29期銀河戦本戦Hブロック10回戦▲行方尚史九段-△佐々木勇気七段戦が放映されました。

 結果は佐々木七段の勝ち。Hブロックで4連勝としました。最終11回戦、佐々木七段は藤井聡太銀河(前期優勝者)と対戦します。

 佐々木七段はすでに決勝トーナメント(ベスト16)への進出を決めています。最終戦の結果次第で、あともう1人の進出者が決まります。

・佐々木七段勝ちの場合

最終勝ち残り者:佐々木勇気七段(5連勝)

最多連勝者:森内俊之九段(1勝)

※佐々木七段以外の最多連勝者の中で最も上位者

・佐々木七段負けの場合

最終勝ち残り者:藤井聡太銀河

最多連勝者:佐々木勇気七段(4連勝)

 藤井銀河から見れば、決勝トーナメントに進むには勝つしかありません。

 藤井銀河は昨年、史上最年少18歳で初優勝を果たしています。

 藤井銀河と佐々木七段は本局以前に公式戦で2回対戦しています。

 2017年には竜王戦本戦で対戦。デビュー以来無敗で29連勝中だった藤井四段を佐々木五段が止めました。

 2020年にはB級2組の開幕1回戦で対戦。藤井七段が佐々木七段に勝ちました。

 最近の非公式戦では、両者は第4回ABEMAトーナメント決勝で対戦しています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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