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史上最年少三冠、藤井聡太王位・叡王・棋聖(19)は史上最年少四冠となるか?

松本博文将棋ライター

 9月13日。現代将棋史上最年少の藤井聡太三冠(王位・叡王・棋聖)が誕生しました。

 三冠を達成した棋士はわずか10人しかいません。

 10代での達成は、藤井三冠だけです。

 10代三冠は空前にして、おそらくは絶後と思われる大記録です。しかしこの規格外の大天才にとっては、それすらも通過点だと思われます。

 将棋ウォッチャーの次なる興味関心は、史上最年少四冠かもしれません。

 過去に四冠を達成した棋士は順に大山康晴15世名人、中原誠16世名人、米長邦雄永世棋聖、谷川浩司現九段(17世名人)、羽生善治現九段(19世名人他)の5人だけです。

 その中でも羽生九段が1993年、22歳9か月で棋王、王座、竜王、棋聖をあわせ持ったのが史上最年少記録です。三冠になってから6か月後のことでした。

 藤井三冠は10月に開幕する竜王戦七番勝負への挑戦が決まっています。

 藤井三冠は竜王戦七番勝負を制すれば、史上最年少19歳での四冠達成となります。

 ちなみに過去の四冠経験者5人は、いずれも対局時にメガネをかけていました。もし藤井四冠が誕生すれば、これも史上初でノーメガネの四冠となります。

 藤井三冠の席次は現在、渡辺明名人(棋王・王将)、豊島将之竜王に次いで3位です。

 もし竜王奪取となれば竜王を含む四冠保持で、渡辺名人(名人を含む三冠保持)を抜いて席次1位になります。それもまた史上最年少記録です。

 また藤井三冠は現在のところ、王将戦、棋王戦まで含め、年度内には最大六冠まで達成する可能性が残されています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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