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藤井聡太二冠と竜王戦本戦で当たるのは山崎隆之八段か? 稲葉陽八段か? 5月20日、1組3位決定戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 5月20日。大阪・関西将棋会館において第34期竜王戦1組出場者決定戦・山崎隆之八段(40歳)-稲葉陽八段(32歳)戦がおこなわれます。

 勝者は1組3位となり、決勝トーナメント(本戦)進出。初戦で対戦するのは、藤井聡太二冠(2組優勝)です。

 1組ランキング戦では、山崎八段は斎藤慎太郎八段、阿部健治郎七段に勝ち、久保利明九段に敗れました。一方の稲葉陽八段は佐藤天彦九段、丸山忠久九段に勝ち、永瀬拓矢王座に敗れました。

 山崎八段と稲葉八段は過去に9回対戦し、山崎4勝、稲葉5勝という拮抗した成績が残されています。

 直近では2021年3月、王座戦二次予選決勝でぶつかりました。山崎八段先手で戦型は相掛かり。進んで1図は47手目、山崎八段が飛車を2筋から8筋に回ったところです。

 ロマンあふれる先手の陣形は、フリースタイル・山崎流の面目躍如というところでしょう。

 1図のあとは大熱戦となり、228手で稲葉八段が勝っています。

 竜王戦本戦で待つのは藤井二冠。藤井二冠から見て過去の対戦成績は、稲葉八段とは3勝1敗。山崎八段とは0勝1敗です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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