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藤井聡太二冠(18)生涯2度目の公式戦20連勝なるか? 5月6日、深浦康市九段(49)と対戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 5月6日。東京・将棋会館において王座戦本戦1回戦・藤井聡太二冠(18歳)-深浦康市九段(49歳)戦がおこなわれます。

 藤井二冠-深浦九段戦の勝者は本日おこなわれる久保利明九段-飯島栄治七段戦の勝者と2回戦で対戦します。

 藤井二冠は半年近く負けなしで、現在19連勝中。

 もし本局で勝てば節目の20連勝達成です。2016年から17年にかけて自身が達成した29連勝に続き、生涯2度目の公式戦20連勝ともなります。

 羽生善治九段は18連勝以上3回、うち2回はタイトル保持期間中という、こちらもまた恐ろしい記録を残しています。タイトルホルダーの連勝記録は1992年度に羽生棋王(当時)が記録した22連勝です。

 藤井二冠は王座戦、竜王戦、叡王戦で本戦トーナメントに進出。ここから先は勝てば勝つだけ対局が増えます。さらにはB級1組順位戦も始まり、渡辺明名人を挑戦者に迎えての棋聖戦五番勝負も始まります。

「いくら藤井君が強いとはいえ、ここから先の相手はみんな強い。さすがに30連勝はしないよね?」

 そう思われる方もおられるかもしれません。もっともです。本局の深浦九段もまた、ストッパーの役割をになうにふさわしい強豪です。

 しかし藤井二冠のここまで19連勝の相手は、すでにみんな強敵でした。すでに考えられないような数々の記録を達成してきた藤井二冠。はたして今回はどうなるでしょうか?

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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