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西の王子・斎藤慎太郎八段(27)A級1期目で名人挑戦権獲得 競争相手の広瀬章人八段(34)敗れ決定

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 2月26日。静岡県静岡市・浮月楼においてA級順位戦最終9回戦、全5局がおこなわれています。

 ▲広瀬章人八段(34歳)-△豊島将之竜王(30歳)戦は相矢倉。中盤で豊島竜王の攻めが決まり、豊島優勢となりました。

 最後は広瀬玉は受けなしに追い込まれ、豊島玉に詰みはありません。

 21時15分、108手目を見て、広瀬八段は投了。豊島竜王の勝ちとなりました。その結果、広瀬八段、豊島竜王はともに6勝3敗となりました。

 ▲斎藤慎太郎八段(7勝1敗)-△佐藤天彦九段(4勝4敗)戦は現在まだ対局中です。

 斎藤八段は自身の結果にかかわらず成績単独1位が確定。名人挑戦権獲得が決まりました。

 斎藤八段は今期A級に昇級。1期目にして名人挑戦権を獲得しました。

 名人戦七番勝負は渡辺明名人(36歳)に斎藤八段が挑戦します。

 両者は過去に4回対戦し、両者2勝ずつの五分です。

 来期A級順位は1位:名人戦敗者、2位:豊島竜王、3位:広瀬八段となります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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