Yahoo!ニュース

前期竜王戦挑戦者・羽生善治九段(50)今期1組1回戦で佐々木勇気七段(26)と対戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 1月15日。東京・将棋会館において第34期竜王戦1組1回戦、羽生善治九段(50歳)-佐々木勇気七段(26歳)戦がおこなわれます。

 羽生九段は前期1組優勝者です。

 羽生九段は本戦も勝ち抜いて豊島将之竜王への挑戦権を獲得しました。

 しかし羽生九段は残念ながら、七番勝負では1勝4敗で敗退となりました。

 今期は再び1組からのスタートです。

 佐々木勇気七段は前期2組で優勝を飾りました。

 本局は前期1組優勝者と2組優勝者の対戦となります。

 両者は2016年7月、棋王戦本戦で対戦。当時の肩書は羽生三冠-佐々木五段でした。結果は佐々木五段の勝ち。佐々木五段は勢いを駆って強豪を次々と連破。最後は千田翔太五段(現七段)に敗れて挑戦権を逸したものの、挑戦者決定戦二番勝負にまで進む快進撃を見せました。

 少年時から「天才」「大器」と呼ばれ続けてきた佐々木七段。そろそろタイトルに挑戦をしてもおかしくはない頃でしょうか。

 本局の勝者は2回戦で永瀬拓矢王座と対戦します。永瀬王座は羽生九段に勝ち越している数少ない棋士の一人。そして佐々木七段の少年時からのライバルです。羽生九段、佐々木七段、どちらが勝ち上がっても、こちらもまた注目のカードとなりそうです。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

松本博文の最近の記事