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充実の豊島竜王が引き離すか? 復位目指す羽生九段が追いつくか? 10月22日・23日、竜王戦第2局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 10月22日・23日。愛知県名古屋市、亀岳林・万松寺において第33期竜王戦七番勝負第2局▲豊島将之竜王(30歳)-△羽生善治九段(50歳)戦がおこなわれます。

 第1局は竜王戦七番勝負史上最短の52手で豊島竜王の勝ちとなりました。

 豊島竜王の今年度成績は19勝10敗2持将棋。

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 豊島竜王はここまで7連勝と、充実いちじるしい成績を残しています。

 20日には叡王就位式が開催され、中継映像を通して、多くのファンにその晴れ姿を披露しました。

 羽生九段は今年度11勝9敗。

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 羽生九段は直近、王将戦リーグで佐藤天彦九段に勝利を収めています。

 羽生九段、豊島竜王はともに現在までのところ、王将戦リーグ無敗。こちらでも挑戦権をめぐって争うことになります。

 両者の対戦は今から10年前の2010年、羽生名人-豊島五段という肩書の時から始まりました。以来34戦。対戦成績は羽生17勝、豊島17勝と、まったくの五分です。

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 羽生九段のタイトル通算99期のうち、2期は防衛戦で豊島挑戦者を退けてのもの。

 一方、豊島竜王のタイトル通算5期のうち、最初の1期は羽生棋聖に挑戦して奪取したものです。

 22日は朝9時からの対局開始となります。先手番は豊島竜王です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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