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藤井聡太七段(17)棋聖戦で初の決勝T進出なるか? 二次予選決勝で澤田真吾六段(28)と対戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 1月28日。大阪・関西将棋会館において第91期ヒューリック杯棋聖戦二次予選6組決勝、藤井聡太七段(17歳)-澤田真吾六段(28歳)戦がおこなわれます。対局の模様はAbemaTVで放映されます。

 藤井七段と澤田六段は過去に3回対戦し、すべて藤井七段が勝っています。

 藤井七段は今期棋聖戦では、一次予選を3連勝で突破。

 二次予選は阿部隆八段、北浜健介八段を破って、決勝まで進出しました。

 各棋戦で上位に進出している藤井七段ですが、棋聖戦ではまだ決勝トーナメントに進んだことはありません。

 もし本局に勝つと初の決勝トーナメント進出で、ベスト16に残ることになります。

 今期棋聖戦ではここまで5連勝して、さらに渡辺明棋聖への挑戦権を獲得するにはもう5連勝が必要と、道のりは決して短くはありません。しかし藤井七段の実力をもってすれば、そこまで勝ち進んでも、何ら不思議ではないでしょう。

 藤井七段は自身の記録を気にするタイプではありません。一方で多くのファンや関係者は、藤井七段に史上最年少でのタイトル挑戦の期待をかけてきました。そのラストチャンスは、今期棋聖戦となります。

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 藤井七段は現在勝率ランキングで1位。その記録にも注目です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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