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ノート(178) 総連事件の証人出廷を拒否する裁判所あての上申書の内容は?

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~工場編(6)

受刑69/384日目(続)

上申書の内容

 この日の夜には、朝鮮総連中央本部の土地建物を巡る詐欺事件に関し、東京高裁に提出するための上申書のドラフトが完成した。

 証人召喚状を受け取ったのは10日ほど前だったが、刑務作業のない平日の夜間と土日しか起案をする時間が割けなかったし、パソコンがない手書きだけの環境下で推敲を重ねたため、思ったよりも日数を要した。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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