アップルを訴えたNY大心臓専門医の特許を分析する

出典:Wikipedia

「アップルを提訴、NY大学心臓専門医-ウオッチが特許侵害と主張」というニュースがありました。

ニューヨーク大学の心臓専門医が米アップルに特許侵害の賠償を求め、ニューヨーク・ブルックリンの連邦地裁に同社を27日提訴した。同大医学部で教えるジョゼフ・ウィーゼル博士は不整脈検知で自身が特許を持つ心拍モニターの手法が、腕時計型端末「アップルウオッチ」で無断使用されていると主張している。

ということです。

原文記事にも特許番号は出ていません。12月27日に提訴されたばかりなので、まだPACERに訴状がアップされていないようです。仕方ないので、原告(Joseph Wiesel)の名義で関連特許を検索してみました。追記:訴状にアクセスできました。下記の特許で間違いありません。

おそらく、US7020514” Method of and apparatus for detecting atrial fibrillation” (心房細動を検出するための方法およびその装置) と思われます。実効出願日は1999年12月20日、登録日は2006年3月28日です。権利満了は2012年7月31日です。一般に、2000年前後に出願された特許は、今では当たり前に思われているアイデアが気付かないうちに権利化されていることがあるので注意が必要です。

ジョゼフ・ウィーゼル博士本人が自身の専門分野で発明し、権利化していますので、いわゆるパテント・トロール案件ではありません。この特許(および、同氏の他の特許)はMicrolifeという台湾の会社にライセンスされて製品化されているようです(参照Wikipediaエントリー)。タイトル画像はその製品の一例です(写真CCライセンスへのリンク)。Microlife社は世界最大の電子体温計メーカーだそうです。特許の実用性は十分にあると思われます。

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