うんこ関連商標の現状について
すべての例文で「うんこ」という言葉を使用した「うんこ漢字ドリル」がベストセラーとなったのは周知かと思います。この本の出版社である文響社が今年の2月に「うんこ」と「うんこ先生」を商標登録出願していたことについて既に書きました。その後、これらの出願は(公序良俗違反とされることはなく)無事登録されています。
この文響社がキャラクターとしての「うんこ先生」を使ったグミ類や和菓子を売り出したそうです(参照記事1、参照記事2)。しかし、現時点では、食品関係を指定した「うんこ」および「うんこ先生」の商標登録出願は行なわれていないようです。もう出願されていて公開されてないだけかもしれませんし、文響社的には食品関係は戦略分野ではないので商標登録するまでもないと考えているのかもしれません(さすがに食品関係で出願するのは心理的抵抗があるのかもしれません)。
さて、fbで「おなら漢字ドリル」なるものもあると聞いたのでシリーズ化されたのかと思いましたが調べて見ると水王舎という別の出版社による便乗本でした(ちょっと恥ずかしいですね)。
では、「おなら」の商標登録出願はされていないかと調べて見ると水王舎によるものはありませんでしたが、株式会社うんこを出願人とする出願(被服、および、その小売等を指定)はありました(まだ審査中です)。株式会社うんこは前回の記事にも書きましたが、アパレル系の会社のようで既に被服類等を指定して「うんこ」を商標登録しています。この路線で「ブランド展開」していくものと思われます。
さらに、「うんこボタン」という商標登録出願(審査中)もありましたが、こちらは、赤ちゃんの排泄を記録するための真面目なIoTデバイスのようです(参照記事)。