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ユニクロが「侍ジャパン」と契約 感動シリーズ提供 稲葉監督「移動が多い選手を快適に。負担を軽減」

松下久美ファッションビジネス・ジャーナリスト、クミコム代表
ユニクロ感動シリーズで移動し五輪に臨む侍ジャパン(c)SAMURAI JAPAN

「ユニクロ」が、「侍ジャパン」の愛称で知られる野球日本代表チームにウエアを提供することが決まった。オフィシャルサプライヤー契約をNPB エンタープライズと7月7日に締結した。期間は2023年5月まで。プロ野球選手で構成されるトップチームの選手、監督、関係者に、「感動パンツ」と「感動ジャケット」、シャツとポロシャツを提供する。

「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督は、「移動が多い野球選手にとって、機能性が高く、快適なユニクロのフォーマルウエアを着用することは、 選手たちを快適にし、負担を軽減できると感じている」とコメント。

注目が集まる東京オリンピック・パラリンピックでは、AOKIが「ビジネス&フォーマルウエア」カテゴリーにおけるオフィシャルサポーターを務めるため、開会式・閉会式や記者会見などの公式の場ではAOKIを着用。事前練習や大会会場への移動時にユニクロを着用することになる。

ユニクロの「感動パンツ」は、プロゴルファーのアダム・スコット選手と共同開発し、トーナメントなど公式戦でも着用されているもの。耐久性と機能性、フォーマルでも着用できるデザイン性を兼ね備えている。脚部や臀部だけでなくウエスト部分も含めてストレッチ性に優れ、吸汗速乾性があり、肌離れが良く、しわになりにくいため、スポーツ時や通勤時、出張時、旅行時など、日常生活の幅広いシーンでの着用を提案している。

NPBエンタープライズの西原研志代表取締役社長は、「日本を代表する企業であるとともに、常に社会や生活の変化を捉えながら『今までにない新しい価値』を提案されてきたユニクロと、オフィシャルスーツパートナー契約を締結できることを、心からうれしく思う。野球日本代表『侍ジャパン』は、新たなチャレンジをしていきたいと考えていたため、今回のパートナーシップは、大変時宜を得たものと感じている。今後とも、野球を通じて、世界中の人々に夢や喜びを提供できるよう尽力していく」としている。

ユニクロを手がけるファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「世界を舞台に活躍する野球日本代表『侍ジャパン』とパートナーシップを結べることを光栄に思う。第一線で活躍するトップチームの皆さんに、快適で機能性の高いユニクロの製品を着用いただき、ベス トプレーに向けて気分を高めていただきたい。『侍ジャパン』の皆さんが、スポーツの持つ力で多くの人たちに夢と感動を与えられるよう、パートナーとして貢献してまいりたい」とコメントした。

なお、ユニクロが提供するユニフォーム関連の直近情報は以下の通り。

スウェーデンオリンピック・パラリンピックチームのメインパートナー兼、選手のウエアを提供するオフィシャル・クロージング・パートナー契約をスウェーデンオリンピック委員会と締結(2020東京と2022北京)。公式服と、20種目の競技用ウエアを提供

・2022年5月から福岡で開催される「FINA世界水泳選手権2022福岡大会」「FINA世界マスターズ水泳選手権2022九州大会」のナショナルスポンサーに決定。大会関係者に大会公式ウエア(カジュアルウエアおよびフォーマルウエア)を提供

グローバルブランドアンバサダーの錦織圭選手(テニス)、ロジャー・フェデラー選手(同)、国枝慎吾選手(同)、ゴードン・リード選手(同)、アダム・スコット選手(ゴルフ)、平野歩夢選手(スノーボード、スケートボード)らへの競技用ウエアを提供中

ファッションビジネス・ジャーナリスト、クミコム代表

「日本繊維新聞」の小売り・流通記者、「WWDジャパン」の編集記者、デスク、シニアエディターとして、20年以上にわたり、ファッション企業の経営や戦略などを取材・執筆。「ザラ」「H&M」「ユニクロ」などのグローバルSPA企業や、アダストリア、ストライプインターナショナル、バロックジャパンリミテッド、マッシュホールディングスなどの国内有力企業、「ユナイテッドアローズ」「ビームス」を筆頭としたセレクトショップの他、百貨店やファッションビルも担当。TGCの愛称で知られる「東京ガールズコレクション」の特別番組では解説を担当。2017年に独立。著書に「ユニクロ進化論」(ビジネス社)。

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