ユニクロがアンダーカバーと映像で再びタッグ フリース×原宿のスペシャルムービー公開

アンダーカバープロダクションが作成。原宿ゆかりの人物が多数登場(ユニクロ提供)

ユニクロが都心1号店として、今はなき原宿路面店をオープンしたのは1998年のこと。広島から始まり、すでに全国に約270店舗、売上高831億円の日本一のカジュアル専門店だったが、ファッションの中心地・原宿に店を構えたことと、とくに自信のあるフリースにフォーカスしてプロモーションを行ったことで、一気にブレイク。11月28日のオープン当日には明治通りから表参道にかけて300人近い行列ができ、全国にユニクロとフリースが広まるきっかけになった。

主にアウトドアやスポーツのシーンで着用されていた“モコモコあったか”なフリースは、ブランドものだと1万~2万円前後と高額だった。それを、1900円、2900円の低価格で、カラーバリエーション豊富に打ち出したことで、大人気に。その後、オックスフォードシャツ、チノパン、ジーンズ、さらにはヒートテック、ウルトラライトダウンなど多くのヒット商品が生まれたが、フリースはユニクロの原点ともいえるアイテムであることは今も変わらない。

あれから20年。ユニクロは世界に2068店舗を構え、売上高は国内で8647億円、海外ではそれを上回る8963億円となり、ファーストリテイリング・グループの売上げは2兆1300億円にまで達している。

そんなユニクロが、10月26日から、20周年、かつ、平成最後の冬である2018年に、ユニクロのフリースと、原宿カルチャーの歴史を織り込んだ、スペシャルムービー「進化する街、進化する服。#FleeceNow」を期間限定で公開している。

制作したのは、UNDERCOVER(アンダーカバー)のデザイナー、高橋盾(じゅん)を中心とした、クリエイティブチームUNDERCOVER PRODUCTION(アンダーカバー プロダクション)だ。アンダーカバーは89年に創業し、90年代の裏原宿ブームをけん引、さらに、日本発のストリートとモードをミックスした独特の世界観で今も注目を集め続けている。ユニクロとは2012年に2シーズン、コラボレーションして「UU」を発売したこともある。UNDERCOVER PRODUCTIONはフォトグラファーの守本勝英、水谷太郎、アートディレクターの永戸鉄也らと広告や映像などを制作するクリエイティブチームとして今年発足。9月に初作品のミュージックビデオを公開しているが、今回のユニクロの映像も最初期の作品といえる。

キャスティングにも「ジョニオ」の愛称で知られる高橋の人脈が大いに生きている。原宿ファッション・原宿カルチャーを語るうえでキーパーソンであるスタイリストの馬場圭介、YOU、一色紗英、モデルの今宿麻美、BOUNTY HUNTERのデザイナーのヒカル、スケーターでHomble Nino(オンブレニーニョ)を手がける「YOPPI」こと江川芳文、ヘアサロンSHIMA HARAJUKUのアートディレクターを務める奈良裕也ら19人を起用。若手のファッションアイコンであるAMIAYA、ミュージシャンのコムアイ、オカモトレイジ、モデルの玉城ティナ、水原佑果、久間田琳加、るうこ、モーガン茉愛羅、スケーターでショップ店員のKaito、PURPLE THINGS(パープルシングズ)デザイナーの菊乃、さらには、高橋の愛娘LALA TAKAHASHIも登場する。フリース以外は私服を着用しており、リアルなスタイリングも見どころだ。

ユニクロはグラフィックTシャツシリーズ「UT」でNIGOをクリエイティブ・ディレクターに起用。ストリート発のグラフィックアーティストのKAWSを起用し、「PEANUT」(ピーナッツ)や「Sesame Street」(セサミストリート)などとのコラボを仕掛けるなど、ストリート系との取り組みも広がっており、若年層からの支持も強まっている。

肝心のフリース自体は、ファーのような毛足の長いファーリーフリースやボアフリース、コートのようなフリースコーディガンなど、バリエーションが広がり、しっかりと進化を感じさせられるラインナップになっている。スペシャルムービーの公開は12月24日まで。