筆者が注目した海外発最新テクノロジーニュース2本をダイジェストで

[1]アマゾン、直営大型スーパーにレジなし精算初導入

米アマゾン・ドット・コムは6月17日に自動精算システム導入の大型スーパーマーケットを米国でオープンする

直営のレジなしコンビニエンスストア「Amazon Go」やレジなし小型スーパー「Amazon Go Grocery」と同様に、店内の天井と商品棚に設置した数百基のカメラやセンサーで顧客と商品の動きを捉える。ゲートを通って入店した顧客が、買いたい物を棚から取って店から出ると精算が完了する。「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」と呼ぶこのシステムは、これまで小規模店舗のみに導入しており、同社の大型スーパー「Amazon Fresh」への導入は初めてとなる。

場所は米ワシントン州のベルビュー市内。顧客は3つの方法で入店できる。(1)スマートフォンの専用アプリのQRコードをゲートでかざす(2)「Amazon One」と呼ぶ認証システムで手のひらをスキャンする(3)同システムにクレジットカードやデビットカードを挿入する。自動精算を利用しない通常の方法での買い物も可能。その場合は専用ゲートから店に入り、スタッフのいるレジで精算する。

アマゾンは2020年8月に同スーパーを米ロサンゼルス市内に初出店し、レジ精算不要のショッピングカート「Dash Cart(ダッシュカート)」を導入した。その後店舗数を増やし、現在カリフォルニア州やイリノイ州、バージニア州で計13店舗営業している。

[2]米独禁当局トップにGAFA規制派のカーン氏就任、史上最年少

出所:米コロンビア大法科大学院
出所:米コロンビア大法科大学院

米独占禁止当局である連邦取引委員会(FTC)は6月15日、米コロンビア大法科大学院のリナ・カーン准教授(32)が委員長に就任したと発表した。バイデン米大統領が指名した。これに先立ち議会上院(定数100)が同日、賛成69票、反対28票でカーン氏をFTC委員に充てる人事案を承認した。

米CNBCなどの米メディアによると、FTCの委員長はもちろん、同委員として史上最年少での就任となる。カーン氏は反トラスト法・競争法の専門家で、議会下院司法委員会反トラスト小委員会の法律顧問を務めた。同小委員会は2020年10月にグーグル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、アップルのいわゆる「GAFA」を対象にした反トラスト法調査報告書をまとめた。カーン氏はこれに携わった。

同氏は米エール大法科大学院の学生だった17年にアマゾンによる競争阻害を新たな枠組みで判断すべきと指摘する論文「アマゾンの反トラスト・パラドックス」を発表して注目を浴びた。