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アップルが米最大級の蓄電施設 テスラの蓄電システム導入、アマゾンとグーグルはオフィス再開へ

小久保重信ニューズフロントLLPパートナー
新設した太陽光発電所(画像出典:米Apple)

筆者が注目した海外発最新テクノロジーニュース3本ダイジェストで

[1]アップルが米最大級の蓄電施設、テスラ製の蓄電システム導入

米アップルが、自社の太陽光発電所に米テスラ製の蓄電システム「メガパック(Megapack)」を導入すると、米CNBCなどが4月1日に報じた。

アップルは前日、米カリフォルニア州で米最大級の蓄電施設を建設中だと明らかにした。新設した太陽光発電所で日中に発電した電力をためる。

7000世帯以上が1日に消費する電力に相当する240メガ(メガは100万)ワット時の蓄電能力があるとする。カリフォルニア州クパチーノにある本社屋に供給する。

CNBCによると、アップルはテスラのメガパックを85基設置するという。

蓄電システム「Megapack」(画像出典:米Tesla)
蓄電システム「Megapack」(画像出典:米Tesla)

[2]アマゾン、米で今夏に一部従業員のオフィス勤務を再開

米アマゾン・ドット・コムが、米国で一部従業員のオフィス勤務を今夏にも再開すると、米CNBCなどが4月1日まで報じた。

アジアの多くの地域ではすでに再開しており、全世界の約1割の従業員がオフィス勤務中。米国では今後数カ月でワクチンが広く普及することから、初秋には従業員の大半がオフィスに戻るとみている。

同社は従業員宛のメモで「オフィス中心の企業文化を基本とする体制に戻すことが我々のプランだ」とし「共に、最も効果的に発明し、協力し、学ぶことができる」と伝えた。対人距離の確保やマスク着用を徹底させ、検温や収容人数制限などの安全対策も講じるという。

米マイクロソフトや米フェイスブック、米ツイッターなどが、パンデミック収束後もしばらく在宅勤務やハイブリッド勤務を認める考えを示す中、アマゾンは対照的だとCNBCは報じている。

[3]グーグル、4月から米国の一部でオフィス再開

米グーグルが、今月から米国の一部でオフィス勤務を再開すると、米CNBC米ウォール・ストリート・ジャーナルなどが報じた。

地域のワクチン接種・感染状況に応じて人数制限を設けながら再開する。本格的な再開は9月を予定しており、それまで出社は任意とする。

それ以降、年間14日以上の在宅勤務を希望する場合は、会社への申請が必要になるとしている。

ニューズフロントLLPパートナー

同時通訳者・翻訳者を経て1998年に日経BP社のウェブサイトで海外IT記事を執筆。2000年に株式会社ニューズフロント(現ニューズフロントLLP)を共同設立し、海外ニュース速報事業を統括。現在は同LLPパートナーとして活動し、日経クロステックの「US NEWSの裏を読む」やJBpress『IT最前線』で解説記事執筆中。連載にダイヤモンド社DCS『月刊アマゾン』もある。19〜20年には日経ビジネス電子版「シリコンバレー支局ダイジェスト」を担当。22年後半から、日経テックフォーサイトで学術機関の研究成果記事を担当。書籍は『ITビッグ4の描く未来』(日経BP社刊)など。

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