エンゼルス大谷翔平が、ベーブ・ルースと松井秀喜を超える今季10号本塁打を放つ
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は5月6日(日本時間7日)に本拠地で行われたタンパベイ・レイズ戦に2番指名打者で先発出場。3回の第2打席にメジャートップタイとなる10号本塁打を放った。
3回裏2死走者二塁の場面で回ってきた第2打席。左腕のジョシュ・フレミングの初球、92マイル(約148キロ)のシンカーを捉えると、打球は右中間スタンドに飛び込んだ。
メジャートップタイとなる今季10号ホームランは、打球速度が107・6マイル(約173キロ)、飛距離は428フィート(約130メートル)。打った瞬間にホームランと分かる打球で、大谷はバットをゆっくりと投げ捨て、打球の行方を追ってから走り出した。
大谷はチーム30試合目、打者として出場28試合目でシーズン10号本塁打に到達。
これまでの日本人メジャーリーガーのシーズン最速10本塁打は、出場試合は2019年に自らが記録した44試合目、チーム試合数は2004年にニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜が記録した53試合目。大谷は松井の記録を23試合も更新。また、10号到達日の最速もこれまでは04年の松井の6月4日だったが、大谷は松井より1ヶ月も早い5月6日とこちらも記録を大幅に塗り替えた。
同一シーズンに投手として30奪三振以上、打者として10本塁打以上を記録しているのはベーブ・ルース(1918年、19年)と大谷(2018年、21年)の2人だけ。ルースは1918年と19年共に先に10本塁打を達成しており、30奪三振に到達したのはシーズン終盤になってから。
30奪三振を記録したシーズンに10本塁打に到達した日でも、1918年は6月28日、19年は7月10日なので、大谷はベーブ・ルースが持っていた記録も軽く超え、自身が持っていた2018年の記録も3ヶ月塗り替えた。
投手として先発した翌日に放った10号本塁打だったが、先発登板の翌日に本塁打を放ったのは今季2度目。こちらはメジャー史上初の快挙となった。
大谷はここ11試合で5本塁打を放っている。