Yahoo!ニュース

なぜ亀田興毅は皇治にボクシングマッチをオファーしたのか

木村悠元ボクシング世界チャンピオン
『ABEMAスペシャルマッチ』 by「3150FIGHT」皇治参戦決定 記者会見

人気キックボクサーの皇治(33)が、8月14日エディオンアリーナ大阪第1競技場で行われる、「3150FIGHT vol.3」に参戦することが発表された。

この試合はABEMAスペシャルマッチとして行われる。

皇治の参戦

記者会見場には、プロモーターを務める亀田興毅、皇治、そして皇治の対戦候補として3名の選手が出席した。

候補者は、4回戦ボクサーのヒロキング(福重浩輝)、元アマチュアボクサーの藤崎美樹、元東洋太平洋2階級制覇の渡部あきのり。

更にゲストとして出席した、元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏も急遽候補者入りした。

最終的に抽選となり、皇治が抽選箱から選んだヒロキングが対戦相手に決定した。

皇治は「ボクシングをずっとやりたかったので楽しみ。はんぺん(ヒロキング)じゃ役不足、ルールはなんでもいいし、自信がある」と語った。

この対戦に向けて日本王者とスパーリングをこなし、調整を進めているようだ。

一方ヒロキングは「倒します。おもろい試合をして見せつける。いける時にKOを狙いに行く」と意気込みを語った。

試合のルールは後日発表されるが、変則的なボクシングルールとなりそうだ。

プロモーターの亀田は「条件やルールを言ってくれたら採用する。意見があればつぶやいてほしい」と視聴者に投げかけた。

また、今回の興行のメインにはヘビー級期待の新星・但馬ミツロが参戦する。但馬の出場でさらに盛り上がりそうだ。

キックボクサーの参戦

最近、ボクシング界に参戦するキックボクサーが増えている。

元K1王者の武居由樹は、プロデビューから4勝(4KO)無敗と圧倒的な強さを誇っている。

ボクシング関係者からの評価も高く、次戦では早くも東洋王者との対戦が決まった。

他にも、K1の重量級で活躍した木村“フィリップ”ミノルがいる。パンチ力に絶対の自信を持ち、K1のリングで数々の選手を一撃でノックアウトしてきた。

更にキックボクシングの神童と呼ばれた那須川天心もボクシングに転向する。

数年前は、キックボクサーがボクシングに転向し、活躍するのは難しいと言われていた。

しかし、最近ではキックボクサーのパンチの技術も上がり、ボクシングで成功する道筋もできてきた。

亀田興毅の取り組み

興毅氏は2015年に現役を引退してからも、たびたび話題を集めている。

2018年には元王者のポンサクレック・ウォンジョンカムを相手にエキシビションマッチを行い、2019年には那須川天心ともエキシビションマッチで対戦している。

それ以降、リングに立つことはなくなり、現在はプロモーターとして活動している。

SNSやYouTubeなどのメディアを広く活用し、若い世代のファンを開拓しているようだ。今回の亀田氏がオファーした皇治は、SNSで15万以上のフォロワーを持ち、大きな影響力を持つ。

皇治は今回の参戦について「大阪の偉大な先輩亀田興毅さんから、しつこくオファーしてもらったので、大阪を盛り上げるため出場することにしました」

早速皇治は自身のSNSにも投稿し反響を見せている。

皇治がこの興行に参戦することで、ボクシングに興味を持つ若い世代も増えるだろう。

興毅氏は「ボクシングを最大にリスペクトしているからこそ、なんとかしたいし盛り上げたい。今のままではあかんという危機感がある」と話している。

今回の皇治の参戦でどのような影響が出るかに注目だ。

試合は、8月14日エディオンアリーナ大阪第1競技場大会で、JBC(日本ボクシングコミッション)管轄外のABEMAスペシャルマッチとして生中継される。

元ボクシング世界チャンピオン

第35代WBC世界ライトフライ級チャンピオン(商社マンボクサー) 商社に勤めながらの二刀流で世界チャンピオンになった異色のボクサー。NHKにて3度特集が組まれ商社マンボクサーとして注目を集める。2016年に現役引退を表明。引退後に株式会社ReStartを設立。解説やコラム執筆、講演活動や社員研修、ダイエット事業、コメンテーターなど自身の経験を活かし多方面で活動中。2019年から新しいジムのコンセプト【オンラインジム】をオープン!ボクシング好きの方は公式サイトより

木村悠の最近の記事