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3階級王者の田中恒成「スーパーフライ級でスターになりたい」ビックマッチを熱望

木村悠元ボクシング世界チャンピオン
(写真:田村翔/アフロスポーツ)

5月30日、3階級王者でWBO世界スーパーフライ級1位田中恒成(24=畑中)を迎え、オンライントークショーを行った。

田中は年末の試合で3度目の王座防衛に成功した後、階級を上げてスーパーフライ級に主戦場を移した。激戦階級に足を踏み入れた田中に話を聞いた。

新型コロナウィルスの影響について

ーーーコロナの影響はどうですか。

田中:練習もできていますし、首都圏に比べると影響は少ないと思います。

コロナのワードが出た当初から、消毒液を持ち歩いたり、感染症対策もしっかりしています。

ーーー普段風邪をひいたりしますか。

田中:試合が決まった時や疲労が溜まった時にひきやすいですね。でも、今年は全くひいてないです。

ーーー今年はバッチリ対策しているのですね。

小さい頃の夢はサッカー選手

ーーー外出自粛中はどう過ごしていましたか。

田中:色々やりましたね。ジムも閉まっていたので息抜きにサッカーをやっていました。

ーーーリフティングの映像をSNSにアップしていましたね。もともとサッカーはやっていたのですか。

田中:はい。小学生になる前までの短い期間ですが。

ーーー空手も幼い頃からやっていましたね。

田中:そうです。サッカーも空手も幼稚園から始めました。

サッカーは幼稚園のクラブチームに所属していたので、小学校に上がるタイミングで他のチームに入り直さなければいけなくて。

空手はそのまま引き続きやっていたので、自然と空手一本に。今になって後悔してます(笑)

ーーーえ、後悔しているのですか(笑)

田中:サッカー続けたかったですね。将来の夢は小学4年生まで、「サッカー選手」でしたから。

ーーーコロナ期間中にリフレッシュできましたか。

田中:はい。ボクシングのテクニックのことや、ボクシングを抜きにした自分自身のことも考えたりもできました。

有意義な時間を過ごせたと思います。

本人提供
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過酷な10キロもの減量

ーーー減量はどうですか。

田中:昨年の8月の試合では、減量でかなりミスをしました。なので、大晦日の試合では減量に一番気をつけました。

ーーーこれまで減量に苦戦していましたが、ようやく克服できましたね。

田中:そうですね。年末の試合では良いコンディションで臨むことができました。

試合直前のアップでも動きが違いましたね。今まではステップすると足がすぐ絡まってしまう、自分の体ではない体を扱っている感覚がありました。

ーーーフライ級だと何キロぐらい落とすのですか。

田中:最低でも10キロは落とします。

ーーーかなり落としますね。

田中:太っちゃってるだけなんですけど。

ーーー体重が増えやすい体質なのですか。

田中:甘いものが好きなんですよ。

バニラアイスと一緒にバームクーヘンとかカステラを食べるのが好きなんです。

ーーーハイカロリーですね(笑)

田中:甘いものはやめられないです。

ーーー年末の試合では減量方法を変えたのですか。

田中:8月のミスもあったので、あまり体重を増やさないようにしたり、甘いものを減らしたり、あとランニングの量を増やしました。

ーーー何が一番効果がありましたか。

田中:「意識」を変えたことですね。

夏の試合が終わった後、ある人に「お前が練習で強いのはわかったけど、試合であんなパフォーマンスだったら普通のチャンピオンで終わるよ」と言われて、その言葉がかなり効きました。

ーーーそれで減量に対する意識が変わったのですね。

田中:そうです。減量に関しては今後も勉強しながらやっていきます。

スーパーフライ級での挑戦

ーーーいよいよスーパーフライ級での挑戦ですが、以前のインタビューでは、階級をあげるか統一戦をやるかで迷っていましたね。

田中:本当はフライ級にとどまろうと思っていました。

ですが、スーパーフライ級が面白い状況だったので、階級を上げるなら今しかないと、スーパーフライ級を選びました。

ーーー意気込みはどうですか。

田中:すごく楽しみです。いかにもチャレンジするという感覚があります。

ーーー今まではそういう感覚はなかったのですか。

田中:今回は特にあります。これからチャレンジする場所はこれまでとは違う、1つ上の次元になると思います。

この階級でスターになりたいです。

5月30日トークショー 左・木村悠(筆者) 右・田中恒成
5月30日トークショー 左・木村悠(筆者) 右・田中恒成
元ボクシング世界チャンピオン

第35代WBC世界ライトフライ級チャンピオン(商社マンボクサー) 商社に勤めながらの二刀流で世界チャンピオンになった異色のボクサー。NHKにて3度特集が組まれ商社マンボクサーとして注目を集める。2016年に現役引退を表明。引退後に株式会社ReStartを設立。解説やコラム執筆、講演活動や社員研修、ダイエット事業、コメンテーターなど自身の経験を活かし多方面で活動中。2019年から新しいジムのコンセプト【オンラインジム】をオープン!ボクシング好きの方は公式サイトより

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