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亀田和毅「アメリカでスターになりたい」最強王者バルガスと統一戦

木村悠元ボクシング世界チャンピオン
写真 全て本人、スタッフ提供

7月13日(日本時間14日)、アメリカのディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークで、

WBCスーパーバンタム級暫定王者の亀田和毅(27=協栄ジム)と、正規王者レイ・バルガス(28=メキシコ)の王座統一戦が行われる。

試合が決まったタイミングで、和毅に単独インタビューを行った。

バルガスとの過去の対戦

ーーーアメリカでの試合ということで、意識することはありますか?

亀田:やはり、久しぶりのアメリカなので楽しみです。向こうのファンも、試合を見たいとずっと言っていましたから。

最高の舞台で、最高の相手とできるというのは、いいですね。

ーーー日本と違って、アメリカだと調整を変えたりしますか。

亀田:向こうでの試合も結構やっているので、特別変えることはありません。

メキシコでずっとやっていて、アメリカでも4、5戦、フィリピンでもやっているので。

ーーー和毅選手は、海外での対戦経験が豊富ですよね。

亀田:はい。初めて海外に行くのであれば、心配して、前もって体重を落としたりする選手もいますが、俺は慣れているので、どこでも大丈夫です。

ーーー今回の対戦相手、レイ・バルガスに対して意識などはありますか?

亀田:俺がスーパーバンタムに上げてから、ずっと試合をしたかった選手です。ようやく実現できるチャンスが来ました。

今、スーパーバンタムで一番強い選手で、アマチュアの時に負けている相手と、プロでリベンジをアメリカで戦える。ここでバシッといけば、完璧です。

ーーーアマチュアの時、バルガスとの試合はどういう感じでしたか?

亀田:バルガスは、今とスタイルが全く違っていて、ガードを固めて前に行くスタイルでした。

身長も高くて、リーチも長いので、外されて、動かれて、という感じで終わりました。

ーーーでは、ポイントを稼がれて、負けたんですね。

亀田:そうですね。手数をババッと出されて、ジャブをバンバン打たれて、遠いなという感じで終わりました。

ーーー月日も経っているので、アマチュアの時の試合は、あまり関係ないですよね。

亀田:関係ないです。向こうもプロのスタイルになっているので。前のようなアウトボクシングだけでなく、距離を詰めて戦ったりもしています。

今回は、いい試合になると思います。

ーーー私もバルガスの防衛戦を観たのですが、身長がある割に、好戦的ですよね。

亀田:そうですね。前に打ったり、KOを狙いにいくスタイルにしたり、幅広い選手ですね。

ーーー実際に生で試合を観てみて、どうでしたか?

亀田:生で観たほうが、スピードが速かった印象があります。身長も、高いなと感じました。スピードは動画よりも速かったので、深くて、遠いんだろうなという印象はありました。

ーーーイメージできましたか?

亀田:もちろん。あの試合からトレーナーと作戦を練っているので、イメージはできています。

向こうはしたとしても、今からか、その前ぐらいからなので、こちらのほうが準備はできています。

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試合のテーマは後半に落ちない

ーーー今回、どのようなプランで戦おうと考えていますか?

亀田:プランは、ほとんどトレーナーに任せているので、俺はそのままやるだけです。そのままやれば、普通に勝つと思います。

今回のポイントは、後半戦に落ちないことですね。

ーーーなるほど。そのために、キャンプで体を鍛えていたんですね。

亀田:そうです。1ラウンドから12ラウンドまで、ずっと同じ動きができるスタミナさえあれば、絶対勝てる自信があります。

ーーーバルガスは身長が高いですが、どういう距離で戦おうと思っていますか?

亀田:今回は12ラウンドで考えているので、3つ、4つぐらいはパターンを持っています。

バルガスも、アマチュアのキャリアが長く、引き出しも多いので。こちらも、最低3つぐらいは持っておかないと絶対に勝てません。

調整のポイント

ーーー確かにそうですね。試合まで、あと2カ月ぐらいですが、これからの調整で意識していく事はありますか?

亀田:いいえ、ありません。今、走り込みも終わって、この2~3日は少し休憩して、来週からは実戦ばかりです。

ーーーでは、あとは、自分の持ち味を生かして、自分のペースで。

亀田:そうですね。自分のペースで、向こうでも楽しくやれば、いけると思います。

ーーー今回の対戦相手バルガスについて、いろいろ情報を見ましたが、それほど打たれ強い選手ではないようですね。

亀田:はい。試合を観ると、2~3回は倒れています。でも、相手のパンチを警戒していて、そんなにパンチをもらわないです。

ーーー嵐のようにバーッと攻撃してきて、その打ち終わりに少しチャンスがあると。

亀田:はい。そのチャンスに、合わせられるかどうかですね。動画で見ていると、合わせられるかなと思いますが、目の前で見ると、速いので、みんな見てしまうというのがあるのです。

パンチもそこそこあるし、ぶわーっと打ってくるから、「あ!」と見てしまう。

行こうと思ったら、もういなくなる。これが、あいつのスタイルで、これでポイントを取っていくのです。

ーーーリーチが長いですからね。

亀田:長いですね。でも、前から分かっていることなので、大丈夫だと思います。

ーーー例えばプロになってから、レイ・バルガスを意識したことはありますか。

亀田:初めは、プロになったことも知りませんでした。

ーーーそうですか。バルガスも元々バンタム級でしたか?

亀田:バンタム級で試合をしていて、少し経ってからスーパーバンタムに上げました。

階級を上げてきてチャンピオンになったら面白いなと思っていたら、なりましたね。

ーーー今4団体で、様々なチャンピオンがいますが、その中で、レイ・バルガスへの評価は?

亀田:やはり一番です。

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アメリカでスターになりたい

ーーー亀田選手が、チャンピオンになってからの話も聞かせてください。チャンピオンになったのはいつぐらいでしたか?

亀田:11月です。

ーーーじゃあ、次の7月の試合まで、期間は8カ月。その期間というのはどうですか?

亀田:1回だけ、決まったり、決まらなかったり、というのがありました。

その時は、準備していたのですが、1回流れて、それで今回ですね。でも、1年ぐらいは試合をしていない時もあったので、そこは大丈夫です。

ーーーチャンピオンになって、変化はありましたか?

亀田:いや、それほどないです。いつもどおりですね。

ーーー自信になりましたか?

亀田:そうですね。やはりチャンピオンになったという自信はあります。今、一番強いという。

ーーー自分だけでなく、周囲の人も喜んでくれましたか?

亀田:そうですね。スポンサーも、周りのスタッフも、3年ぶりに日本でやってチャンピオンになったので、非常に喜んでくれています。

ーーー日本での試合と、アメリカでの試合はどう感じますか?

亀田:日本での試合は、自分のファンや、応援してもらっている方の目の前で、試合ができるというのがあります。

ですが、「アメリカでスターになりたい」という夢がずっとあったので、今回はいいチャンスだと思います。

ーーー本当にそうですね。

亀田:4年前に日本で試合ができなかった時は、一番はじめにMGMで試合をしました。1回目はそこで、まだまだ実力がなかったから負けました。

今はキャリアもついているし、前とは全然違うので、いいチャンスかなと思います。

ーーー今が一番いい時期ですか。

亀田:そうですね。今、一番いい感じですね。キャリアもあるし、経験もあるし、本当に色々なところで試合をしているので、それはやはり強いですね。

ーーー本当にそうですね。

亀田:そこはレイ・バルガスとは違うと思います。

今回はキャリア最強の相手バルガスと対戦する。今回の試合が、和毅のターニングポイントとなる大事な一戦となる。

試合はDAZNで、日本時間14日の10時から生中継される。

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元ボクシング世界チャンピオン

第35代WBC世界ライトフライ級チャンピオン(商社マンボクサー) 商社に勤めながらの二刀流で世界チャンピオンになった異色のボクサー。NHKにて3度特集が組まれ商社マンボクサーとして注目を集める。2016年に現役引退を表明。引退後に株式会社ReStartを設立。解説やコラム執筆、講演活動や社員研修、ダイエット事業、コメンテーターなど自身の経験を活かし多方面で活動中。2019年から新しいジムのコンセプト【オンラインジム】をオープン!ボクシング好きの方は公式サイトより

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