井上尚弥が世界最強ランキング4位!日本初の未到の領域へ

(写真:ロイター/アフロ)

全階級を通じて最も強い選手を格付けした、パウンド・フォー・パウンドランキング(PFP)で、井上尚弥が自己最高の4位に選出された。

井上は、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の準決勝で、IBF王者エマヌエル・ロドリゲスから3度のダウンを奪い、2RKOで衝撃ノックアウトした。

その試合が評価され、6位から4位へのランクアップとなった。井上の海外での注目度と評価も高まり、日本人初の快挙となった。

パウンド・フォー・パウンドランキングとは

パウンド・フォー・パウンドランキング(以下PFP)とは夢のランキングだ。

これは、ボクシング界で最も権威を持つ、アメリカの専門誌「リング」が発表していて、ファンが最も知りたい、誰が一番のベストなボクサーなのかを、ランク付けしている。

全階級のボクサーが同じ体重で戦った場合、どのボクサーが一番優れているかを、決めるときに用いられる言葉である。

ボクシングは、17の階級に分かれる階級制の競技だ。しかも、現在はひとつの階級に4人のチャンピオンがいる。

そのため、世界チャンピオンは、全世界で68人いることになる。その中のトップを決めるのが、このPFPランキングであり、簡単に言うと、全ボクサーの世界最強を決める。

王座が乱立し、ひとつの階級に複数のチャンピオンがいる時代に、非常に価値のある評価だ。

トップ5に入るのは日本人初の快挙

現在の、このランキングのトップ3のボクサーをみると、

1位 世界最速の3階級制覇王者 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

2位 WBOウェルター級王者 テレンス・クロフォード(米国)

3位 ミドル級3団体王者 サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)だ。

世界で活躍する、トップボクサーが名を連ねる。

アメリカのボクシングでは、軽量級より重量級の方が主流で人気が高い。その中でアジア人として、このランキングのトップ5に入るとは驚異だ。

しかも、井上はまだアメリカで戦った経験が少ないにもかかわらずだ。一説には、井上をトップに上げている、記者もいるようだ。この中でも、若く最も勢いはあるだろう。

過去のPFPトップボクサーを上げてみると、マイク・タイソン、モハメド・アリ、マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザーなど、そうそうたるメンツだ。

井上はこの選手達と、堂々と肩を並べる存在になった。

過去の日本人ボクサーでは、

日本歴代2位の防衛記録を持つWBCバンタム級王者の山中慎介が7位、

WBAスーパフェザー級王者の内山高志が、10位にランクインされていた。

日本人では井上を含み3名のみとなり、トップテンに入るだけでも偉業だ。

米国の有力プロモーターと契約

また、井上はアメリカの大手プロモート会社のトップランク社から、好条件での契約オファーが届いていることを明かしている。

トップランク社は、村田諒太や伊藤雅雪も契約する、世界最大手のボクシングプロモーション会社だ。

社長のボブ・アラム氏は、数々の名勝負のマッチメイクを手がけ、85歳を超える現在でも業界トップでプロモーターを長らく続けており、辣腕として知られている。

過去には、オスカー・デラホーヤ、マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザーも同社と契約していた。

井上も「軽量級としては破格。めちゃめちゃ良い条件です」と話した。

このバンタム級では、怪我で離脱したWBO王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)や、前 WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)も契約している。

井上自身もバンタム級に留まる意向もあるようで、決勝戦の後の対決も期待できる。

井上の今後に注目が集まるが、次戦はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の決勝戦で、5階級王者のノニト・ドネアと対戦する。

決勝戦は年内開催の予定で、開催地などは未定だ。日本でも人気が高いドネアとの対戦のため、日本での開催もありうる。

このトーナメントで優勝すれば、PFPランキングでもトップ3に入るのは確実だろう。そして、日本人初のPFPランキングNO1となる日もそう遠くない。

圧倒的な強さを誇る井上が、この先どのようなボクシングロードを歩んでいくのかが、非常に楽しみだ。井上伝説が、日本から世界中へ広がっていく。