W杯日本代表は「予選敗退」のデータ予測を覆せるか
サッカーのW杯ブラジル大会で、日本は初戦コートジボワールに逆転負けした。本田の豪快な左足ゴールで先制したものの、前半途中からコートジボワールにボールと地域を支配され、ゴールを奪われるのは時間の問題だった。
黒星スタートとなった日本は1次リーグを勝ち残れるのか。
サッカーもデータ時代になった。スポーツから経済、社会問題、米大統領選まで独自の統計解析で分析し、解決策を見つけたり、結果を予測したりしてしまおうという米国の統計家ネイト・シルバー氏のニュースブログ「FiveThirtyEight」がW杯の結果を大胆に予測している。
シルバー氏といえば、2012年米大統領選挙のすべての州で勝敗を的中させた「データジャーナリズム」の先駆者として有名だ。米紙ニューヨーク・タイムズのサイトでブログを運営していたが、2014年3月、米スポーツ専門チャンネルESPNの出資を受け、総勢23人のニュースブログとして再スタートした。
シルバー氏は2010年にESPNと開発したアルゴリズム「サッカー・パワー・インデックス」に基づき、W杯ブラジル大会の結果を予測している。
C組の日本について、次のギリシャ戦で勝つ確率が34%、負ける確率が36%、引き分けが30%、コロンビア戦では勝つ確率は12%、負ける確率が66%、引き分けが21%と予測。
残念なことに90.4%の確率で日本は予選敗退を喫すると結論づけている。
【A組】1位ブラジル99.9%、2位メキシコ58.9%
【B組】1位オランダ95.9%、2位チリ77.3%
(注)前回優勝国で初戦オランダに大敗したスペインは74.9%の確率で予選敗退
【C組】1位コロンビア96.4%、2位コートジボワール79.5%
【D組】1位イタリア74.8%、2位コスタリカ72%
(注)イングランドは67.7%の確率で予選敗退
【E組】1位フランス79%、2位エクアドル56.2%
【F組】1位アルゼンチン92.1%、2位ボスニア57.4%
【G組】1位ドイツ87.4%、2位?
【H組】1位ベルギー78.5%、2位ロシア63.1%
(注)韓国は61.7%の確率で予選敗退
決勝トーナメントの予想は優勝(1)ブラジル43%(2)アルゼンチン13%(3)ドイツ11%(4)オランダ7%――となっている。
データから見た日本の決勝トーナメント進出(ベスト16)は厳しい状況だ。しかし、サッカーはデータがすべてではない。番狂わせもある。ちなみに日本がベスト16に残る可能性は10%、ベスト8に残る可能性も4%残っている。
日本イレブンは神風を吹かすことができるのか。すべては次のギリシャ戦にかかっている。日本ガンバレ!!
(おわり)